昭和基地には多目的アンテナと呼ばれる直径11mの大きなパラボラアンテナがあります。このアンテナは観測衛星からのデータ受信や、遥か彼方にある電波星からの電波を受信するために用いられています。
今日から多目的アンテナの保守作業が始まりました。この作業は半年に一度の頻度で行われ、衛星を追尾するときに動く部分のメンテナンスが中心となります。本日は一番動きのあるギア部分へのグリスアップが行われました。しかしとても気温が低いため、夏期間の時は柔らかかったグリスも固くなり、作業が思うように進みません。また薄い手袋での作業になりますので、すぐに手先が冷えて痛くなってきます。手や体を暖房器具で温めながらの作業はまだまだ続きます。
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