10月8日から24日にかけてみずほ基地への内陸旅行が実施されました。みずほ基地は、昭和基地の南東約270kmの氷床上に位置する無人基地でドームふじ基地への中継拠点です。今回の旅行には6名が参加しました。
旅行目的は、11月中旬に出発するドームふじ基地旅行の事前準備として、ルート標識整備、燃料デポ、車両整備を行うこと、また、無人磁力計の保守・回収、ルート上で行う雪のサンプリング、雪尺(積雪量)測定といった観測部門の任務も併せて行いました。
内陸に進むにつれて雪面が風で削られて形成されたサスツルギ帯が広がり、雪上車の速度をうまくコントロールしながら過度な振動・衝撃を受けないよう慎重に進んでいきます。
白夜に向かっているこの時期は、日毎に日が長くなり、日照時間は14時間以上もあり、夜も完全に真っ暗にはなりません。そんな中、きれいなオーロラも現れました。
結局、これが今年最後のオーロラ観賞となりました。
今年2月26日に始まった昭和基地でのオーロラ観測も、10月15日をもって約8ヶ月間にわたる観測を終了しました。
全行程、雪上車による移動・宿泊で、悪天候による計4日間の停滞はあったものの、全任務遂行して、怪我もなく元気に昭和基地に帰還しました。
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