昭和基地には約70棟の建物がありますが、各隊員がそれぞれの建物でどんな仕事をしているのかはなかなかわかりません。そこで、越冬隊では毎年、基地内の主要な建物について担当隊員に説明してもらう職場見学会を開催しています。今年も3月23日と4月6日の2回にわたって開催されました。
当日は、基地の西部地区と東部地区、合わせて13の建物・施設を見学してまわりました。屋根に天窓を取り付けて空を観測する装置や、大きなドーム状の建屋内に設置された直径11mのパラボラアンテナなど、隊員の子供心をくすぐる施設が満載で、参加した隊員たちもご満悦の様子。説明する側の隊員も、ここぞとばかりに自分の管理するかわいい建物・装置たちをアピールします。
一方で、冬には-30℃を下回り、しばしば風速30m/sを超えるブリザードが来襲する昭和基地では、これらの建物・施設を管理するのも並大抵ではありません。隊員たちは、昭和基地での観測を継続し、生活を維持するために日々頑張っています。
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