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南極安全講習医療実技編

2013年4月10日〜11日


レサシアン
心肺蘇生訓練用のマネキンです。

 先週から野外での安全対策のため野外活動・気象・医療の机上講習が行われてきましたが、4月10・11日の両日、医療技術の実技が食堂で行われました。野外活動主任から1)野外でのアクシデントを自分たちの技術で乗り越える、2)怪我人の痛み軽減・後遺症の低減、3)相手に対する思いやりの育成、の3点が訓練目的としてあげられ、自分たちの身は自分たちで守るのだという意識を持って参加するように要請されました。

 国内であれば傷病者が発生しても救急車に引き渡すまでの時間をしのげば済みますが、ここ昭和基地には消防隊もいませんので、まず傷病者の状態を評価して心肺蘇生を含む適切な応急処置を施した後に、医務室まで収容する搬送活動も隊員たちだけでしなくてはなりません。折しも強風が吹き荒れて外出注意令が発令されている中、隊員の皆さんは真剣に実習に取り組んでいました。


頸椎保護
首の骨が折れている可能性を想定して首の脊髄を保護するように頭をしっかりと押さえます。


バックボード
背骨を保護するために担架を兼ねた硬い板に全身を固定します。

 
4月10日の気象情報
天気 ふぶき後一時大雪
日の出 7:38
日の入 17:06
最高気温 -7.9℃
最低気温 -16.1℃
最大風速 29.6m/s
 
 
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