1月22日午前10時、しらせが昭和基地沖を離岸し、日本への帰路につきました。1月4日に接岸した際は、昭和基地沖約600mの位置に停留していましたが、その後場所を移動していたため、この日は昭和基地沖約4kmの南極大陸の岸沿いからの出発となりました。10時に汽笛を鳴らして出発したしらせは、連続砕氷で着実に前進し、僅か10分ほどで視界の外へと去っていきました。
昭和基地のある東オングル島の見晴らし岩付近には、離岸の知らせを聞きつけた多数の54次・55次隊員がカメラを片手に集まり、しらせの雄姿を見送りました。54次越冬隊と55次夏隊は間もなくヘリでしらせへと帰還しますが、55次越冬隊がしらせを見ることができるのは約1年後。それまで55次越冬隊が安心・安全に昭和基地を維持・運営できるよう、私たち54次越冬隊は残り10日ほどとなった昭和基地滞在中にできるだけの引き継ぎや片付けを行って55次越冬隊に後を託したいと思います。
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