昭和基地の電力を維持せよ!
2014年3月14日
発電装置の定期点検
発電機は定期的に点検を行い部品が壊れる前に部品を交換する予防保全を行っています。
南極では自分たちで電気を作り、管理しています。
それでは昭和基地の電気はどのように作られているのでしょうか。
基地の電力を賄う発電装置は発電棟に設置されている2基のディーゼルエンジンと発電機です。常時1基が稼働し500時間を目安にもう1基と運転を切り替えます。交互運転方式を採用することで計画的に点検を実施できます。
発電装置が故障すると南極観測はもちろん基地生活も非常に困難となります。そのため毎日2回、機械隊員が中心となり目視点検を行っています。
なお、発電装置のエンジン部分はエネルギーの有効利用を図るために熱電併給(コジェネレーション)システムの一部を担っており、冷却水熱や排気ガス熱は造水や温水暖房の熱源となっています。この回収率は燃料の持つエネルギーの約75%にもなるそうです。
そのほか昭和基地では自然エネルギーとして太陽光も補助電力に導入しています。さらに電灯のLED化も進んできました。
電気は南極観測や生活を支える重要なエネルギーとしてとても貴重なものです。隊員は電気の大切さを日本にいたとき以上に感じています。無駄な電気は使わない。常に節電を心がけています。
熱電併給型300kVAディーゼル発電装置
ディーゼルエンジンは6気筒23,000cc。大型船舶などで使用されているサイズです。右奥に見えるのが発電機(最大出力300kVA(約240kw)、電圧400V、周波数50Hz)
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇 | 5:52 | 19:05 | -3.4℃ | -11.1℃ | 8.0m/s |