大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地NOW!!

 

南の果てのカーペンター

2014年4月4日

居住棟ドアの修繕
建物に不具合があればすぐに修繕します。

昭和基地では、最低気温が約-40℃や最大瞬間風速60m/秒にもなることもあります。
 このような厳しい環境下でも観測や生活を続けることができる理由のひとつに気候に適した建物が建設されていることが挙げられます。

しかし,隊長室、通信室、食堂などがある管理棟は築23年,隊員の宿舎である居住棟は築17年となりました。これまで大切に使用してきた建物ですが、リフォームが必要になってくる時期でもあります。実際、最近は内壁が剥がれたり、ドアの閉まりが悪いなどの症状も現れてきました。

建物に不具合が起きた場合、放置するとさらに悪化する場合があります。建築隊員はこれらの不具合箇所を見つけると寸法を測り作業所へ急ぎます。そしてそれぞれに合わせた部材を加工し手際よく修繕をしていきます。宿舎の壊れた壁も閉まりにくかったドアも次々と修繕されていきました。

建物は人間と異なり不具合が生じても自分自身で伝えることができません。しかし、建物の悲鳴は定期的な点検、そして大切に思う気持ちがあれば聞き取ることができます。厳しい環境で観測や生活を継続するためには仲間だけでなく建物も思いやる気持ちが大切なのです。

居住棟の壁はすぐに直りました
居住棟(築17年)の各部屋が次々と修繕されました。

作業はみんなで協力します
家具の移動や軽度な作業は他の隊員もサポートします。この日は機械隊員とLAN隊員がサポートしていました。

部材の加工作業
部材も修繕箇所に合わせて加工します。現場に合わせた調整が必要なので寸法も正確に計測します。この日は医療隊員が工具の使用方法を学んでいました。

オーロラ観測を継続せよ!
雪融け水による機器故障を防ぐため情報処理棟の防水工事を行いました。これでオーロラ観測も継続することができます。

高所作業も行います
外階段を設置完了。これで自然エネルギー棟の外観工事も終了です。

測風塔の建設工事(その1)
まずコンクリート基礎工事を行いました。

測風塔建設工事(その2)
建築隊員を中心に多くの隊員が作業に加わりました。

2014年4月4日の気象情報

天気 日の出 日の入 最高気温 最低気温 最大風速
7:13 17:32 -4.4℃ -8..2℃ 16.0m/s

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