昭和基地ではたらくクルマ(雪上車編)
2014年7月24日
エンジンオイル量の確認
雪上車の心臓の役割を果たすエンジン。エンジンオイルは、血液にあたりますので多すぎても少なすぎてもトラブルの原因になります。
極夜が終わり約1ヶ月半ぶりに太陽が姿を現した昭和基地では、野外活動が活発に実施されています。その野外活動において必要不可欠とされるのが雪上車です。雪上車は隊員の移動や作業に用いられるだけでなく、-20℃を下回る南極の寒さから隊員を守る大切な役割を担っています。
昭和基地にはルート工作などに用いられる小型雪上車、除雪や氷上輸送などに用いられる中型雪上車、内陸旅行用などに用いられる大型雪上車があり、隊員は行動目的に応じて車両を選択し利用することになります。
しかし、厳しい環境下にさらされる南極では雪上車にかかる負担も計り知れません。特に部品等は経年劣化により割れたりヒビが入ったりすることがあります。これらの故障による突発的な事故を未然に防ぎ隊員の命を守るためにも、雪上車の定期的なメンテナンスは非常に重要な仕事の一つです。
車両整備担当の隊員は定期点検,故障時の緊急修理、隊員達の声などから、一台一台のクセや対処方法を把握しており、隊員が利用する際は、その車両についてアドバイスをおこなっています。また、使用感などを隊員からフィードバックさせ整備計画に反映させることにより、安全な雪上車の提供を心掛けています。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
雪時々くもり | 10:42 | 14:15 | -12.2℃ | -24.7℃ | 7.6m/s |