基地の一番きれいな場所で
2014年8月4日
オゾン濃度計の並行観測
半年間使用してきた測器と今後使用する測器を同時に運用することで、2台の測定値の比較を行っています。
私達55次隊が昭和基地で越冬観測を始めてから半年が経過し、越冬生活も後半に入りました。越冬開始から使用している観測装置の一部を交換する時期でもあります。
清浄大気観測小屋ではオゾン濃度計の交換作業を実施しました。オゾン濃度計は地上付近のオゾン濃度の連続観測に用います。南極で「オゾン」というと、上空で有害な紫外線を吸収するオゾン層の観測が有名ですが、オゾンは温室効果ガスでもあるため、地上付近のオゾン濃度の連続観測を実施しているのです。
担当隊員は半年間使用してきた濃度計と今後使用する濃度計を同時に運用し、2台の測定値の比較を行い、それぞれの濃度計に異常がないことを確認しました。
文明圏から遠く離れた昭和基地。ここは人間活動の影響を受けにくいため、空気がとてもきれいです。その昭和基地の建物の中でも、最も風上側で基地活動の影響を受けない場所にある清浄大気観測小屋で、今日もオゾン濃度の連続観測を行っています。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
晴 | 9:47 | 15:10 | -17.0℃ | -33.1℃ | 8.3m/s |