大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地NOW!!

 

南極からのメッセージを届けるために

2014年8月12日

ライブ映像用カメラの保守点検
昭和基地のライブ映像用のカメラを点検しています。

昭和基地では8月に入ると一週間に一度、南極・北極科学館(立川市)にご来館された皆様との「ライブトーク」を実施しています。毎回、昭和基地の様子をお伝するほか皆様からのご質問や励ましのお言葉をいただき、隊員達にとっても有意義で楽しい時間になっています。

さて、このように「ライブトーク」ができる理由はインテルサット衛星通信によるものです。日本と昭和基地との距離は約1万4千km。このような距離でもリアルタイムで交流ができるということに実は隊員達が一番驚いているかもしれません。

インテルサット通信設備施設は昭和基地の中心部から東に約500メートルに設置されています。直径7メートルの大型パラボラアンテナとアンテナを制御する建物で構成されており、昭和基地における観測結果は高速データ回線でリアルタイムに国立極地研究所などに伝送されています。また隊員達もこの回線を利用して電話やインターネット、電子メールを使うことができます。

担当隊員は観測データの安定した伝送と昭和基地の今を届けるため、常に変動するアンテナの送受信環境に注意を払いながら昭和基地における通信ネットワーク環境を守っています。

インテルサット衛星通信設備の保守点検1
電波の送受信に不具合がないかどうか確認しています。

インテルサット衛星通信設備の保守点検2
電波の送受信値を計測しています。

大型パラボラアンテナの保守点検
パラボラアンテナの駆動部にグリスを注入しています。

インテルサット制御施設
大型のパラボラアンテナはブリザードなどの風雪を防ぐために、黒いレドーム(アンテナを保護する構造物)で覆われています。

除雪
ブリザード後は除雪を行います。安定した通信環境を維持するための重要な作業のひとつです。

2014年8月12日の気象情報

天気 日の出 日の入 最高気温 最低気温 最大風速
快晴 9:09 15:45 -23.3℃ -27.9℃ 8.0m/s

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