大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地NOW!!

 

極地観測に寄せる思い

2014年8月26日

観測部門の会議
毎月の会議を観測主任が進行します。

現在、昭和基地では気象、オーロラ、大気、地震など約50項目の越冬観測が実施されています。それらの観測全般を総括しているのが観測主任です。観測主任は毎月、各担当者からの報告により観測計画の進捗を確認し、今後の予定などを取りまとめています。

越冬観測を円滑に実施して観測成果を得るためには、当初計画に加えて、南極の厳しい環境条件に沿った対応が必要です。そのため、観測主任は毎月実施される会議の結果を踏まえ、隊長や設営主任などと情報共有を図り、状況に応じて各担当者などと観測の実施に向けた相談・調整を行っています。

また、今年の観測主任は気象部門を総括するチーフとして気象観測を担当しています。業務は気象観測の実施、気象部門のマネジメント、報告資料の取りまとめ、国内関係者との調整など多岐に渡ります。このほか、昭和基地では世界でも数少ない日射放射量の精密観測を行っていますので、観測の合間には、その観測データを用いた、自分自身の調査研究課題にも取り組んでいます。

私達観測隊員は、極地の最前線で観測する喜びと誇りを感じつつ、地球の未来のために少しでも観測成果を積み重ねたいと思っています。

気象隊員とのミーティング
確実かつ適切に気象観測を遂行するため、気象隊員との打合せも実施します。

日射放射量の観測測器のチェック
精度よく太陽を追尾して測定できているか、観測測器をチェックします。

日射放射量の観測データの確認
正しく観測できているか、気象状況等を踏まえて観測データを確認します。

報告資料のとりまとめ
観測データ、統計結果、天気図などを確認し、報告資料の最終確認を行っています。

調査研究課題への取り組み
日射放射量の観測データから、放射冷却で冷え込む日の最低気温が予想できないか、調べたいと考えています。

2014年8月26日の気象情報

天気 日の出 日の入 最高気温 最低気温 最大風速
晴後一時薄曇 8:07 16:42 -12.9℃ -19.6℃ 8.0m/s

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