故福島紳隊員慰霊祭
2014年10月17日
故福島隊員慰霊祭
この日、午前中はよい天気でしたが、午後には天候が崩れはじめ、翌日は外出が制限されるほどの荒天となりました。南極は常に危険と隣り合わせです。
観測隊員が忘れてはならない事故があります。それは、第4次隊の福島紳隊員の遭難死です。
1960年10月10日、福島隊員は猛烈なブリザードの中、犬に餌を与えた後、海氷上のそりを点検するため外出し行方不明となりました。しかし、懸命な捜索活動にも関わらず、遺体は発見されず10月17日に死亡が認定されました。(遺体は1968年に昭和基地から4kmほど南西側の西オングル島内で発見されました。)
私達は54年後の10月17日、午前と午後の2班に分かれて西オングル島の遺体発見場所に建つケルンにて慰霊祭を実施しました。隊長による慰霊の辞のあと、全員で黙祷を捧げ故福島隊員の冥福を祈るとともに、事故を起こさないよう、安全を誓いました。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇時々晴後雪 | 4:16 | 20:01 | -15.3℃ | -25.4℃ | 7.0m/s |