ペンギンの個体数を調査せよ!
2014年11月13日〜14日
カウンターを使って3人以上で1人あたり3回計測します。実際にやってみると動き回る多数のペンギンを数えるのは意外と難しいものです。
11月に入り気温もマイナス10℃を上回る日が増えてきました。もうすぐ夏の到来です。この時期には昭和基地の周辺には生き物達が帰ってきます。なかでも基地の周辺の島や沿岸地域は多くのアデリーペンギンが巣を作り、ルッカリーと呼ばれる集団の繁殖地となります。
越冬隊のミッションの一つにアデリーペンギンの個体数の調査(ペンギンセンサス)があり、私達は11月中旬と下旬の2回に分けさまざまなルッカリーの調査に出かけます。ルッカリーでは、カップルとなり卵をあたためているペンギンのほかにも、小石を集めて巣を作るペンギンや求愛をしているペンギンなどいて活気に満ちあふれていました。
一方でルッカリーにはペンギンの卵や子供を捕食するナンキョクオオトウゾクカモメも飛来していました。ナンキョクオオトウゾクカモメも自分の巣や子供を守るためにエサを探しているのです。あわせて、昨年のペンギンの死骸も数多く見受けられ、自然界の厳しさをここ南極で肌身をもって感じる瞬間でした。
ペンギンの卵は2回目の調査にはだいぶ孵化しているでしょう。どれくらいのひなが生まれるか楽しみです。なお、越冬隊の野外観測はこのペンギンセンサスが終わるとほぼ終了となります。この後は次の隊を迎える準備が本格化していき慌ただしい毎日を過ごすことになります。
ルッカリーの様子(ビデオ)
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
曇 | 1:50 | 22:29 | -7.7℃ | -16.8℃ | 6.8m/s |