気象記念日と電波の日
2017年6月1日
完成したかまくらの入り口に集合した気象隊員5名
6月1日は気象記念日&電波の日!みなさんご存知でしたか?
1875年(明治8年)6月1日に現在の気象庁である東京気象台が設立され、この日から日本の気象観測が開始されました。これを記念し、6月1日は「気象記念日」と制定されたそうです。現在、昭和基地にも気象庁から派遣された気象隊員が5名越冬しており、毎日昭和基地周辺の気象観測を行なっています。
また、1950年(昭和25年)6月1日には電波三法が施行され、これを記念し翌1951年(昭和26年)に当時の郵政省が6月1日を「電波の日」と制定。この以前には電波が軍事目的以外で使用されることはなかったようですが、この日を境に電波の利用が一般の方々にも広く開放されたそうです。スマートフォンによる通話やWi-Fi、我々南極地域観測隊が使用しているハンディトランシーバーなど、これら全てが電波法に則って使用していることになります。58次越冬隊で通信を担当している藤原隊員からは上記の説明があったのち、「これからもますます電波を活用していただいて、より良い生活をしていただければと思います。電波の日、おめでとう!」と、力強い挨拶がありました。
さて、昭和基地ではこの日をお祝いするために、気象隊員を中心に「Bar かまくら」が作られました。ブリザードにより気象棟の風下側に出来たドリフトを掘り出すことにより作られたかまくらは、今年の小雪の影響により8名が定員というやや小規模なもの。しかしながら、業務を終えた58次越冬隊員たちの多くがこのかまくらを入れ替わり立ち替わり訪れ、みんなで食事やお酒を嗜みながら「気象記念日」と「電波の日」をお祝いしました。
いよいよ極夜に入った昭和基地。越冬生活の醍醐味とも言えるこの時期を、隊員33名で力を合わせ乗り越えていきたいと思います。今後もますます良い観測ができますように!
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