ルート工作
2017年7月23日
ルート工作出発
早速ですが、みなさんは人から道を尋ねられた時、どのように道を教えますか?
おそらく、「あの大きなビルのある交差点を右に」とか、「この川を左手に見ながらまっすぐ」といったように、目立つ建物などを目印にして道を教えると思います。日本では当たり前のこのやり方ですが、残念なことに南極ではこの方法が使えません。なぜなら、基地から離れてしまえばあたり一面海氷しか見えないからです。そのため、南極では目的地に向けて安全に移動できるための目印を作っていくルート工作という作業を行っています。
コンパスやGPSを用いて、目的地のある方角に向けて等間隔に目印となる旗を立てていくこの作業、文字にしてみると一見地味に聞こえるかもしれないですが、とても大変で、重要な作業なんですよ。
なぜなら、この旗は前述のとおり目標物の無い海氷上で目的地に向かうための唯一の目印であり、また、安全に基地に帰還するための命綱になるからです。
なので、ルート工作を行う隊員は日々、観測隊の命を背負って立ちながら1歩1本旗を立てているのです。
この記事を見ている今も新しい旗が立てられているかもしれませんよ。
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