アンテナ島ブリ後点検
2017年7月29日
アンテナ島のアンテナ
7月24日(月)18時50分から外出注意令が発令、25日(火)8時15分に外出禁止令に移行されその後、再度注意令となり28日(金)17時に解除される状態となったA級ブリザードがありました。翌日は土曜日で、通信は通常業務であり通信担当は1人のため、本来であれば通信室から出られず、ブリ後点検は通信担当者の休日となる月曜日まで待たなければなりませんでしたが、設営主任の計らいにより午後からワッチ交代をしていただける事になりました。早速アンテナ島へ医療担当の女性隊員と2人で向かうべく、野外行動計画書を作成し準備を始めました。アンテナ島は海氷を渡るため、野外行動計画書を提出しなければならないのです。アンテナ島とは、昭和基地無線局で運用している短波帯無線局の送受信アンテナが設置されている場所で、そのアンテナの下には送信棟があり送受信機が設置されています。昭和基地とは遠隔制御線で結ばれ、南極観測船しらせとの交信や野外観測チームとの連絡に使用しています。
準備が完了し、いよいよ出発。昭和通信へ無線連絡を入れて、ゾンデ棒を刺しながら慎重に海氷を渡って行き、アンテナ島へ到着。さてさて、アンテナ達は強い風に耐え抜いて元気でいるのだろうか、とても心配と不安を抱えながら点検を開始。全てのアンテナが元気に展張されており、ステーワイヤーの緩みや給電部の無事を確認、その力強い形態生命力に感謝しアンテナ点検終了となりました。次に送信棟の中に入り異常のない事を確認。次は、基地側へ戻って蜂の巣山、アンテナ林の点検だ! 急がなければ日が暮れてしまいます。この時期はまだ日が沈むのが早いのです。
天気 | 日の出 | 日の入 | 最高気温 | 最低気温 | 最大風速 |
快晴 | 10:15 | 14:42 | -14.0℃ | -19.1℃ | 12.9m/s |