VLBI観測
2018年11月8日
VLBI観測用の機器を監視している様子
昭和基地では、はるかかなたの天体からの電波を受信して地球上に複数ある受信アンテナ間の位置を測るVLBIという観測をしています。得られたデータを利用して、地球の自転や地球表面のプレート運動の研究をすることができます。VLBIとは、"Very Long Baseline Interferometry(超長基線干渉計)" の略称で、直訳すると「とても長い基線の干渉計」という意味です。国際VLBI観測事業(IVS)において、昭和基地のVLBIは南半球高緯度に位置する貴重な観測拠点として位置づけられています。
昭和基地では、多目的衛星受信アンテナを利用する国際VLBI観測を年間6~9回実施します。第59次越冬隊のVLBI観測は11月8日で観測回数としては通算8回目となりました。観測が始まると、アンテナや収録装置などの機器が正常に動作しているかを常に監視(ワッチ)する必要があります。今回は48時間連続観測のため、2日間にわたり夜を徹して観測しました。
このような地球科学の国際的な基礎データを集めることも、昭和基地での大切な仕事なのです。
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