大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

2015.1号

南極点・北極点に立つと、人間の体に変化は起こりますか?

極点で人間の体に働く見えない力は、大きく分けて3つです。
①磁場 ②気圧 ③重力

①「磁場」については、実は磁極と極点は大きく離れているので、影響はありません。
②南極点は標高2,800m程度あるので、人によっては高山病になったり、息苦しさを感じる可能性があります。北極点は標高0m程度なので、気圧による影響はありません。
③地球上の物体には重力が働きます。重力は、万有引力と遠心力の合力です。遠心力は自転軸上では0になるため、極点も0に近い状態です。(地球の自転軸は、回転しながら移動しているので、極点とは一致せず、日々位置を変えます。)極点と、遠心力が一番大きく働いている赤道直下とでは、重力に0.5%の違いが生じます。

以上を考え合わせると、「極点に立って人間の体に起こる変化」は、赤道で体重50kgの人は250g重くなって50.250kgになる、ということです。これは、遠心力に加え、地球が扁平で万有引力が大きくなるためです。残念ながら、人間の体には大きな変化は感じられなさそうですね。

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