情報図書室からの挑戦状!
君はこの謎が解けるか?

情報図書室のページへようこそ!
ここでは情報図書室が普段行っている図書の仕事と出版の仕事を紹介しながら、皆さんに謎解きをしてもらいます。
5つの謎に挑戦すると、情報図書室オリジナル壁紙をダウンロードできますよ!

図書の仕事ってこんな感じ

はじめに図書の仕事を紹介します。
情報図書室は南極や北極など極地に関する図書を専門に集めています。
「図書」と言っていますが、雑誌・地図・DVDのほか電子ジャーナル・電子書籍も取り扱っています。

受入

タイトルや書いた人(著者)などの情報をシステムに入力し、ラベルを貼るなどの装備をします。

配架

書架(書棚)に並べます。
情報図書室では図書を請求記号0~9の順、雑誌をタイトルA~Zの順に並べています。

レファレンス

皆さんの相談に乗って、図書を探すお手伝いをします。

情報図書室にはどんな本があるのかな。
ホームページのOPACで探してみよう!

★とりあえずキーワードで何か探したいときは簡易検索(OPAC)

たとえば……「ペンギン」と入力して検索
→ 全127件の図書・雑誌などの一覧が出るので、気になる本のタイトルをクリック
→ 所在場所・どこにあるのかをあらわす請求記号・貸出中かどうかなどの[巻号情報]と、いつどこで出版されたのか・どんな内容の本なのかなどの[詳細情報]が表示されるよ。
一覧画面に戻って左側の「絞り込み」で資料種別・出版年・言語などの条件を加えて、さらに検索できるんだ。

★タイトル、編著者名、ISBNなど、細かく条件を指定したいときは詳細検索(OPAC)

たとえば……タイトルの欄に『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』、編著者名の欄に著者「渡辺佑基」を入力して検索する
→早くお目当ての本にたどり着くことができるよ。

挑戦状1 レファレンスに挑戦!ショータの相談に乗ってあげよう!

実はある本を探しているんだ。

昨年、ニュースでちょっと話題になっていたけど、チバ二アンという言葉を聞いたことあるかな?
千葉県にある地層にちなんでチバニアンと呼ぶことが決まったらしいんだけど、地磁気逆転が最後に起きた約77万年前から約13万年前の地質時代のことなんだって。よくわからないよー。

そしたら、誰かが国立極地研究所の菅沼悠介さんという研究者が書いたチバ二アンの本があると言っていたので、ぜひ読みたいなと思ったんだ。情報図書室の書架から自分で本を見つけるから、その本のタイトルと請求記号がわかったら教えてね。

①タイトル『地磁気逆転と「チバニアン」:地球の磁場は、なぜ逆転するのか』請求記号 00063722

②タイトル『地磁気逆転と「チバニアン」:地球の磁場は、なぜ逆転するのか』請求記号 551.79 SU

③タイトル『地磁気逆転と「チバニアン」:地球の磁場は、なぜ逆転するのか』請求記号 450.12

④タイトル『地磁気逆転と「チバニャン」:千葉の猫は、なぜ逆回転するのか』請求記号 280 SU

ヒント

キーワード:チバ二アン 著者:菅沼悠介 などから、情報図書室のホームページにある検索ツールOPACで検索すると・・・。国立極地研究所ホームページのトピックスも参考にしてください。

こたえにたどり着けましたか?
さきにOPACでの探し方を説明したので、簡単でしたよね。
書架で請求記号の場所を見つけたら、タイトルで本を探すことができます。

他にも何か興味のあるキーワードがあれば、OPACで検索してみてください。
いろいろと面白い本が見つかるかもしれませんよ。

出版の仕事ってこんな感じ

次は出版の仕事を紹介します。

情報図書室では、南極資料1、Polar Science2などの主に南極や北極についての論文を集めた学術雑誌の出版も行っています。論文や学術雑誌は、研究者たちが自分の調査や研究の成果を記録したり、発表したりするためにとても大切なものです。

南極資料1

南極地域観測隊の観測成果や、南極観測事業に関係のある研究成果を集めた雑誌です。
南極に限らず、北極など極地全般についての記事も掲載しています。

Polar Science2

オランダ発の国際的出版社(エルゼビア)と、国立極地研究所の共同出版で、南極・北極に関するさまざまな分野の研究に対応した英文誌です。日本に限らず世界中の研究者によって投稿・査読・編集されています。

挑戦状2 撮影地を探せ!きみにこの暗号が解けるかな?

最新号(SuperDARN特集号)表紙

このPolar Science特集号の表紙に使われている写真は、第58次南極地域観測隊の鈴木隊員が、とある基地でオーロラの発生原因となるものの観測などに使用するアンテナを撮影したものよ。

どこの基地で撮影したものか、わかるかな?

ここに、こたえの暗号がかかれているよ。だけど、うーん。なんてかいてあるんだろう。

暗号を解いて、こたえを教えてね!

こたえはわかりましたか?解けた人も解けなかった人もひきつづき挑戦してくださいね!

挑戦状3 どうやって出版するの?正しい順番に並べ替えよう!

研究者たちが自分のたいせつな論文をまとめたら、今度は論文が公開される(読者が読めるようになる)まで、情報図書室で出版を担当する人たちを中心にしてやらなくてはならない事が沢山あるのよ。大まかにわけるとこんなことをしているの。

ぼくも研究者の役に立ちたいな!

ところで論文が提出されたら、うえのA. B. C. Dのお仕事をどんな順番で進めたらいいのかな?
正しい順番に並べ替えたものを選んでね!

① 提出 ⇒ D ⇒ A ⇒ B ⇒ C

② 提出 ⇒ A ⇒ B ⇒ D ⇒ C

③ 提出 ⇒ C ⇒ A ⇒ B ⇒ D

④ 提出 ⇒ C ⇒ D ⇒ A ⇒ B

ヒントはこのページにあるよ!

こたえはわかりましたか?
論文や研究データは、著者(書いた人)のいる大学や研究機関などが積極的にウェブ上で公開しています。

挑戦状4 公開された論文についているDOI(ディーオーアイ)とは一体?!

これは、学術情報リポジトリの画面だよ。
国立極地研究所の論文などはこのウェブサイトで読むことができるの。

公開した電子文献には、本のISBNコード3と同じように、DOI(ディーオーアイ)という国際的な識別子(例 10.15094/00008770)を付与しているのよ。

ISBNコード3:国際標準図書番号International Standard Book Number。本には一冊ごとに固有の13桁の番号がふられています。

DOIってどんな言葉の略だろう?
この中から、きみが正しいと思うものを選んでね!

①Describe Own Investigation(意味:調査内容の説明)

②Digital Object Identifier(意味:デジタルな物の区別)

③Dig Organic Ice(意味:有機的な氷の採掘)

④Dream On Ice(意味:氷上の夢)

例えばウェブでDOI:10.15094/00015017を検索すると、『第58次日本南極地域観測隊夏期行動報告2016–2017』の論文がダウンロードできます。抄録(まとめ)は論文の内容を短くまとめたもので、ダウンロードしなくても読めるので、読んでみてくださいね!
興味があれば論文の方もダウンロードしてみてください。

挑戦状5 DOIを使って隠れた文字を探し出し、質問にこたえよう!

下の文は、さっきのDOIで調べて出てきた論文の抄録(まとめ)から一部抜粋したものだよ。
『第58次日本南極地域観測隊夏期行動報告2016–2017』にアクセスしてで隠されている文字を調べてみてね。

抄録

第58次日本南極地域観測隊(以下、第58次隊という)は、越冬隊33名、夏隊35名、同行者25名の合計93名で構成され、2016年11月から2017年3月まで南極地域および周辺海域において、南極観測第IX期6か年計画の初年度の観測・設営計画を実施した。南極観測船「しらせ」は、2016年11月11日に晴海ふ頭を出港した。

(中略)

基地観測では、大型大気レ(PANSY)に関わる保守作業とルシステでの連続観測および国際共同キャンペン観測、波長可変共鳴散乱ライダの搬入・設置、HFレの基礎工事に加え、基本観測の引き継ぎ等が実施された。野外観測では、S17での大気・雪氷観測、露岩域での湖沼および陸上生物観測、ペンギン調査、地質調査などが行われた。(中略)海洋・海氷観測として、往路・復路での観測に加え、第58次隊では「しらせ」によるリュツォ・ホル湾内奥部の海氷域での海洋観測を1月19日から2月14日にかけて実施した。同行者本活動として、今回で8回目となる教員派遣プログラでの南極授業、観測史上初となる社会科学分野での公開利用研究、さらに外国人研究者・交換科学者としてアアの南極観測未参加国であるモンゴル、インネシア、タイからの若手研究者、およびコロンビアからの交換科学者との共同調査などを実施した。(後略)

出典:本吉洋一「第58次日本南極地域観測隊夏期行動報告 2016-2017」南極資料62号,2018,p.43-95

それぞれ隠れている文字がわかったかな。
じゃあ、質問だよ。

■♥◆★●基地は、何年に開設された(つくられた)?

ヒントは極地研のウェブサイトにあるよ!
数字で見る極地研 - 観測拠点・観測隊

おわりに

今は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、情報図書室を利用する場合は事前に予約をしてもらっています。
予約方法は情報図書室ホームページの「国立極地研究所情報図書室の開室再開のお知らせ」をご覧ください。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

謎解きが5つでは物足りなかった人には、おかわりを用意しました。
回答しなくても壁紙はゲットできますが、腕試しにどうぞ。

挑戦状おかわり 第52次南極地域観測隊員の中で、白瀬矗が書いた本を読んでいたのは誰だ?

5人の第52次南極地域観測隊員達がお互いの役割や読んでいた本について話しているよ。

まずは、5人の目撃証言を表に○×でまとめてみよう。
表を完成させると、誰がどの役割でどの本を読んでいたかがわかるよ。
(1人1つの役割1つの本が当てはまり、同じにはなりません。)

次に、5つの図書のうち白瀬矗が書いた本がどれか調べると、それを読んでいた人が導き出せるね。
早速、解いてみよう!

<目撃証言>

山内さん:宙空の研究者の中村さんは『南極資料』を読んでいました。
中村さん:庶務の人は『子供の科学』を読んでいました。
本山さん:『Polar Science』を読んでいたのは高橋さんです。
高橋さん:隊長は山内さんで、小濱さんが読んでいたのは『南極探検』ではありません。
小濱さん:気水の研究者の本山さんは自分の部屋で『アイスコア』の校正原稿を読んでいました。

白瀬矗が書いた本を読んでいたのは?

① 小濱さん
② 高橋さん
③ 中村さん
④ 本山さん
⑤ 山内さん

ヒント

①最初の山内さんの目撃証言を表にまとめてみると、黄色のようになります。この時、○だけでなく、しっかりと×をつけることがポイント。次に、縦に注目すると・・・

②中村さん以外の4人は『南極資料』を読んでいないのでオレンジ色のように×がついて、宙空の研究者でもないのでピンク色ののように×がつきます。

③さらに下に注目すると、『南極資料』を読んでいたのは宙空の研究者だとわかっているので、緑色のように○×がつきます。

④ここまで来たら横も忘れずに。宙空の研究者は『南極資料』以外を読んでいないので、他の4つの図書には水色のように×をつけます。
こんなふうに進めていってください。