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出張授業・一橋大学法学部

2023年11月7日(火)に、東京都国立市の一橋大学法学部において、竹村 仁美教授による授業「国際法」(使用言語:英語)の一環として、北極ボードゲーム『The Arctic』 (英語版)を通じて北極の持続可能性について考える出張授業が行われました。講師の木村 元氏(海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター)による実施報告を掲載します。


講義では、まず導入として、竹村先生からの北極の国際制度の概要や南極との比較についての説明に続き、木村から北極の中心的な政府間協議体である北極評議会について、動画を交えながら紹介しました。講義の後半では、学生を3つのグループ(各6名)に分けてボードゲームの体験会を行いました。交換留学生が半数をしめる学生が、北極の研究者、先住民、外交官など、北極に関わるさまざまな役割になりきり、北極で次々に起こるイベントに対処していきました。どのグループもゲームをクリアできないという結果になりましたが、各グループ内では、それぞれの役割になりきって活発に議論しながら進めることができました。ゲーム後には、北極の持続可能性とは何か、そのためにはどのような行動が必要かについて、ゲーム内での経験を踏まえて意見交換を行いました。休み時間に再度役割を交代してゲームに挑戦したグループもありました。


学校・団体名 一橋大学法学部
対象 授業科目「国際法(担当教員:竹村 仁美教授)」の履修者
実施日 2023年11月7日(火)
講師 木村 元(海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター)
活動内容 木村氏による講演と北極ボードゲーム体験会(105分)
参加人数 18名(半数以上が海外からの交換留学生)
参加者からの声 ・北極の文化、環境、経済、そして人々が生き残るためには、皆が協力し、責任を持って予算を使わなければならないことが分かった。

・投票が行われるとき、ビジネス業界と他の利害関係者との間で衝突が頻繁に起こった。コンボを狙う場合、交渉や妥協が必要だったが、それが誰にとっても有益であることを学んだ。

・国際的な合意において協力がいかに重要であるかを実感した。

・南極と北極で法制度が全然違うことに驚いた。

・ボードゲームでの私の役割は外交官だった。私は来年から外務省で働く予定なので、将来どのような外交官になるべきか考えさせられた。