出張授業・渋谷区立鉢山中学校②
2024年7月18日(木)に、東京都渋谷区立鉢山中学校において、科学部の活動の一環として、北極ボードゲーム『The Arctic』 のプレイを通じ北極の今とこれからについて考える出張授業が行われました。科学部員に加え、前週の出張授業で北極の海氷予測に挑戦した3年生の希望者も飛び入りで参加しました。講師の木村 元氏(海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター)による実施報告を掲載します。
授業では、まず導入として、講師のこれまでの北極との関わりについて紹介し、「北極とはどんな場所なのか?」を、講師が撮影した北極の街や風景の写真を交えながら簡単に説明しました。南極と違い、北極の大部分は海であること、北極の国々、北極に住む人々、そして、北極の環境が急激に変化していることは、参加した生徒の皆さんに新鮮だったようです。続けて、ボードゲームの簡単なルールを説明し、3つのテーブルに分かれてボードゲームをプレイしました。生徒の皆さんは、北極の研究者、先住民、外交官など、北極に関わるさまざまな役割になりきり、各テーブルでは、北極で起きているさまざまな事象に対して、どのような研究や対策が必要かを議論してくれました。最後に、北極の持続可能性とは何か、そのためにはどのような行動が必要かについて、ゲーム内での経験を踏まえて意見交換を行いました。また、この出張授業の企画・準備・運営にあたっては、渋谷区のこども科学センター・ハチラボにご協力いただきました。
学校・団体名 | 東京都渋谷区立鉢山中学校 |
対象 | 科学部、3年生の希望者、理科教員 |
実施日 | 2024年7月18日(木) |
講師 | 木村 元(海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター) |
活動内容 | 木村氏による講演と北極ボードゲーム体験会 (90分) |
参加人数 | 16名 |
参加者からの声 |
・新しい発見がたくさんあって面白かった。 ・深いゲームだった。2回目やると頭をより使っておもしろい! ・先住民の言語や人柄はどうようなものかとても気になった。 ・研究や国際的・政治的な取り組み、ビジネス達はとてもとても必要だと思った。 ・先住民とのコミュニケーションを大切に、知恵をつかうことが大事だと感じた。 ・経済効果より北極を守ることにお金を使う政策をつくるべき! ・いろいろな機関が連携することが重要。 ・北極の氷をこれ以上減らさないために何ができるか、温暖化を止めるための取り組みをしたい。 |