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出張授業・滋賀県地球温暖化防止活動推進センター

2024年11月6日(水)に、滋賀県地球温暖化防止活動推進センター主催の令和6年度第4回滋賀県地球温暖化防止活動推進員研修会として、「北極ボードゲーム『The Arctic』を通して学ぶ、北極圏における温暖化の影響」と題した、毛利 亮子(国立極地研究所)による出張授業を行いました。


滋賀県の地球温暖化防止活動推進員は、滋賀県地球温暖化防止活動推進センターの支援のもと、地球温暖化問題に関わる講座の開催などの普及啓発広報活動を行っています。地球温暖化の最前線である北極について、さらに理解を深め自身の活動に活かしてもらうことを目的に、毛利による講演と北極ボードゲーム『The Arctic』 体験会を行いました。地球温暖化防止活動推進員など48名が参加しました。

研修会に先立って、北極ボードゲームのテーブルファシリテーター研修を一部の参加者対象に行いました。各テーブルでのスムーズな進行、活発なディスカッションの誘導を目的として、ボードゲームの制作意図や詳細なルール、効果的なファシリテーション法について説明しました。

研修会では、まず始めに、北極がどのような場所か、今何が起こっているのかを、クイズを交えて紹介しました。参加者の北極についての知識には幅があったため、この導入部分で基礎的な情報を提供した後、ボードゲームをプレイしました。参加者は、研究者、先住民、開発者など6つの役になりきり、価値観が違う者同士が意見交換しながら、海氷の融解が進む北極で次々と起こるイベントに対処していきました。最後は、研修を受けたファシリテーター役を中心に各グループの結果を会場全体で振り返り、北極や地球の未来を守るためにどのような行動や社会の仕組みが必要かについて、ゲーム内での経験を踏まえてディスカッションしました。

体験会後は、この研修会を普段の自分たちの活動にどう活かしていくかについて、グループディスカッションを行いました。参加者は日ごろから教育普及活動に携わっているため、積極的で具体的な提案が多くなされました。北極を自身の活動に取り入れたいとの意見も複数出て、今後の活動の広がりが非常に楽しみな研修会となりました。


学校・団体名 滋賀県地球温暖化防止活動推進センター
対象 滋賀県地球温暖化防止活動推進員、淡海環境保全財団役員
実施日 2024年11月6日(水)
講師 毛利 亮子(国立極地研究所 北極観測センター)
活動内容 ・北極ボードゲームファシリテーター研修(60分)
・講演、北極ボードゲーム体験会、環境教育に関するディスカッション(180分)
参加人数 48名
参加者からの声 ・本日の研修を温暖化の影響について語るときの話題として活かしたいです。

・2050年ごろに北極の氷が無くなった時、具体的に環境にどんな影響がでるか知りたいです。

・危機的状況におちいって初めて動いたのでは遅いということを痛感しました。

・なかなか難しいゲーム。いろいろな立場によって意見の違いが大きいこと、地球の未来は予断を許さないことなどを学びました。「ゲーム」としてなら、次にやるときは勝てそうな気がします。

・実際に関わりを持っている人々の生活を守ることが優先であり、その人々の意見を取り入れた活動が必要だと思いました。

・「さまざまな立場の考え方を意識すること」が今までにない視点で参考になりました。

・対話、コミュニケーション、意見交換する事は大事だと思えました。

・みんなの意見をまとめるのは難しい。よく知り早急に手を打っていくことが大事だと思いました。

・ワークショップを通した危機感を共有することで建設的な意見交換ができて、とても有意義で楽しい研修会でした。

・学んだことを子どもたちに話をする「生きているびわ湖」の講座でも触れたいです。またそれぞれの立場で考えることの重要性を感じたので、推進員という立場だけではなく、伝える相手の事も思いながら教材開発を行っていきたいです。

・北極の氷は既にとけているので、議論している場合ではない。現状を知って発信していく、自分達の活動で取り組んでいくことが重要だと思いました。

・このゲーム構成で「琵琶湖」版を作ってみたいです!