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出張授業・ノートルダム女学院中学高等学校 グローバル探究コース②

2023年1月26日(木)に、京都市のノートルダム女学院中学高等学校の中学1、2年生を対象に、気候学が専門の木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)による出張授業を実施しました。


参加生徒は、昨年10月の出張授業北極ボードゲーム『The Arctic』 を体験し、北極への興味・関心を高めました。今回の出張授業では「勉強」ではなく「研究」を体験してもらうため、今年の夏の北極海の最小海氷面積を予想するワークショップを行いました。

まずは、最小海氷面積を予想する重要性を共有した後、予想のために重要なステップである「規則性と前兆を見つける」、「ストーリーを考える」方法について解説しました。次に、予想のための参考データ集を利用して、今年の夏の最小海氷面積を予想しました。参考データ集は生徒の意見を取り入れて選定しました。

グループディスカッションの後、予想した最小海氷面積を班ごとに発表しました。各班は、海氷面積や気温の変化、気圧配置、データの周期性などに注目し予想しました。自分たちの仮説を膨らませて、インターネットで調査した新たな資料を参考にした班もありました。今回の予想結果は平均して、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) に送る予定です。

最後に木村氏から、研究する時に大事にしてほしい心構えが伝えられました。授業後アンケートでは多くの質問が寄せられ、木村氏からはそれらに対するメッセージも送られました。北極や研究に対する興味がさらに深まった授業になりました。

学校・団体名 ノートルダム女学院中学高等学校
対象 グローバル探究コース 中学1年生、2年生
実施日 2023年1月26日(木)
講師 木村 詞明(東京大学 大気海洋研究所)
活動内容 北極海の海氷面積を予想するワークショップ(100分)
参加人数 40名
参加者からの声 ・海氷のでき方で途中経過の写真は始めて見たので印象的でした。色々なデータから予想して考えたのがとても面白かったです。

・一つの物事について新たな発見や考え方、紐づけ方などさまざまなことを知ることができました。

・色んな人の意見を聞いて、それぞれ違う資料を見ていて面白いと思いました。

・低気圧、高気圧が海氷面積の増減に関わっているということがとても印象に残りました。低気圧、高気圧がどのように変わると、海氷域の面積がどう変わるか調べてみたいと思いました。

・先生のように好奇心を絶やさず、ずっと「海氷」というテーマについて研究できるのはすごいなと思いました。