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研究機関訪問・川崎市民アカデミー“環境とみどり”、川崎市地域女性連絡協議会による国立極地研究所訪問

2023年8月31日(木)に、川崎市民アカデミー“環境とみどり”、川崎市地域女性連絡協議会が、北極・南極や国立極地研究所の研究活動について学ぶために、国立極地研究所を訪問しました。参加者には、川崎市地球温暖化防止推進委員や、川崎市環境教育アドバイザー、子供科学実験教室の主催者などが含まれました。榎本 浩之ArCS II プロジェクトディレクターらが講師として対応しました。


前半は、南極・北極科学館 で、榎本氏が大型地図や立体模型を使いながら、北極・南極の地理や自然環境について紹介しました。実物の氷床コアドリルの前では、氷床コア掘削の方法とその意義や研究成果について紹介しました。参加者からは、「円柱状の氷から何万年も前の大気の様子を研究する意義を知った、環境変化の理解への貢献を期待したいです」、「北極にも基地があることを初めて知りました」、「南極の氷が解ける音が聞けたのは貴重でした」などの感想が寄せられました。

後半は、北極ボードゲーム『The Arctic』 体験会を行いました。北極に関わる6つの職業になりきり、北極で起こるさまざまなイベントに対して、お互いに意見交換しながら対応を決め、北極の海氷の融解がもたらすとされる影響を体験しました。ゲーム後には、北極のこれからには何が必要か、子供たちにプレイさせるとしたらどう工夫したらよいかを、熱心に話し合う姿が見られました。参加者からは、「それぞれの職業の価値観の違いを実感できた」、「お金の重要性がよく分かった」、「もう一度プレイしたかった」などの感想が寄せられました。

参加者からは、「再訪してさらに学びを深めたいし、他のメンバーにもぜひ紹介したい」、「環境教育を行う際の教材が不足しているため、子供向け資料や北極教育教材を充実させてほしい」などの意見が出て、極地研究や極地研究所への関心の高さ、期待の大きさが感じられました。

学校・団体名 川崎市民アカデミー“環境とみどり”、川崎市地域女性連絡協議会
対象 市民団体
実施日 2023年8月31日(木)
講師 榎本 浩之、毛利 亮子(すべて国立極地研究所)
活動内容 ① 南極・北極科学館の見学(75分)
② 北極ボードゲーム体験会(75分)
参加人数 15名
参加者からの声 ・氷を通してさまざまな研究が行われていること、環境変化の実態が理解されつつあることが素晴らしいと思いました

・具体的な観測研究の話を聞けたことで、想像以上の困難な状態を知り、頑張ってほしいと思いました

・ボードゲームをプレイすることで、環境・文化の重要性や積極的に自分たちが関われることについて考えることができました

・北極には国の領土があることで難しい問題が起こることを理解できました

・知識があることとしくみを理解することが、環境の保全につながると感じました

・地球温暖化の問題は永遠の課題です、二酸化炭素の排出削減など、できることは何でもしたいです

・多くの人に北極や南極の現状やその変化を知ってほしいので、自身の活動を通して広めていきたいと思います