毎日少しずつ日照時間が長くなり、野外活動が増えてきました。10月4日からみずほ基地を往復する旅行があり、その支援をするため、S16に行きました。まだ寒いとはいえ、聞いていた冬期の寒さよりは暖かい印象でした。
帰り道では眼前に海氷の蜃気楼が出現しました。蜃気楼は、冷えた地表付近と上層にできる太陽によって暖められた空気の層との温度差が大きいときに出現する現象で、天気のよい寒い日には昭和基地周辺でも時々みることができます。参考に、別の日にみられた蜃気楼の画像も掲載します。
また、海氷に大きなタイドクラックも開いており、春の訪れを感じました。今回は何も生き物に出会いませんでしたが、もうしばらくすると、こうした割れ目からアザラシが顔を出すようになったり、アデリーペンギンが戻ってくるそうです。残りの生活を楽しみながら、しかし安全に過ごしたいものです。
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