DROMLANの飛行機が以前ご紹介した滑走路に初着陸しました。11月の初めに到着予定だったのですが、目的地の基地の天候が悪かったため延期になり、ようやくのフライトとなりました。今回、昭和基地に飛んできたのは、Basler(バスラー)という双発のプロペラ機でした。南の空から現れると、低空飛行で滑走路の上空を1周し滑走路の状況を確認してから、再び南側から高度を下げ滑走路に無事に着陸しました。毎日のように滑走路整備を行った隊員にとっては、嬉しくそして一安心したことでしょう。中から出てきた乗組員を越冬隊長が出迎えましたが、この瞬間は私たちにとっては少し特別でした。52次隊が越冬を開始して以来、約9か月ぶりに隊員以外の人間に出会った瞬間だったのです。その後、機械隊員と乗組員が手際よく給油を完了させ、飛行機は次の目的地に飛び立っていきました。この飛行機は昭和基地へ南アフリカから新鮮な生野菜や果物も積んできてくれました。久しぶりに見る生野菜や果物の香りには懐かしさを感じました。
DROMLANの飛行機の訪れは、南極での夏の活動が本格化してきたことを告げるものとなりました。
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