昭和基地と南極大陸の間にある海氷上に作られた「オングル国際空港」に11月12日13時頃飛行機が降り立ちました。この日は燃料を補給するために立ち寄ったのですが、中から「お客様」がぞろぞろと降りてきてしばしの休憩をとる様子。遠くからでしたが、久しぶりに見る越冬隊以外の人間の姿がありました。給油は1時間ほどで終了し、その後は目的地のロシアのプログレス基地へ飛び立っていきました。
ところが13日夕方に無線と衛星電話で「オングル国際空港」に急遽昨日の飛行機が着陸するとの連絡が入りました。目的地の天候不良のため、昭和基地に天候が回復するまでクルー滞在の要望があり、急ぎ宿泊部屋も用意することとなりました。翌日の昼過ぎには天候が回復し出発することとなり、慌ただしい来客となりました。
この飛行機はDROMLANと呼ばれる非営利団体により運航されています。この飛行機により、南アフリカのケープタウンと東南極のロシア:ノボラザレフスカヤ基地間、およびノボラザレフスカヤ基地と各基地間での航空輸送を実現しています。各国の南極観測事業実施者で構成されており、南極へのアクセス方法を改善する一つの手段として活用されています。
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