ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

ArCSがなしてきたことと、なすべきこと-リーフレット「ここまでの活動報告」発行によせて-

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北極域研究推進プロジェクトArCSは、日本が北極問題の解決に科学をもって貢献し、日本の北極政策の骨子である「北極域での秩序ある持続可能な発展に日本が主導力を発揮する」ことへの裏付けを用意するために、国際共同研究の推進、北極域における研究・観測拠点の整備、若手研究者および専門家の北極関連研究機関あるいは会議への派遣という3つの柱から成っています。特に、国際共同研究の推進には、自然科学だけではなく、今後起こり得る自然環境の変化が世界の経済や北極域住民に与えるインパクトを研究するべく、人文・社会科学も含まれています。

またArCSでは、北極域での研究から得られた成果を、政策決定者のみならず広く社会に知らせると同時に、日本が北極を研究することの意味と意義について社会からの理解を得ることを目指して、上述の3つの柱だけでなく、一般の方々を対象としたシンポジウムなどの広報も行っており、ArCSの大事な活動となっています。

ArCSが開始されて3年が過ぎた今、ArCSが、その大目的である「北極環境変化の科学的な把握とその正確な予測を行い、国内外の政策決定者に必要十分な情報として成果を提供すること」を達成するために、私たち研究者は、リーフレットにまとめられた成果だけではなく、ほかの全ての成果も含め、それらを互いに有機的に結び付け、新たな智を創造していくことを目指します。

深澤理郎(ArCS PD)

中間活動報告リーフレット

北極域研究推進プロジェクト-ここまでの活動報告-