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こどもワークショップ 「どうなる?これからの北極~海氷編~」


「北極」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか。北極は今、世界中から注目を集めていますが、それはなぜなのでしょうか。このワークショップでは北極海の海氷に注目し、研究者と一緒に、北極では今何が起きているのか、未来はどうなるのかを探っていきます。北極や地球の未来に興味のある皆さんが、ご家族で楽しんでいただけるワークショップです。

ワークショップ教材の提供も行っています。詳細はこちらからご覧ください。

目次
ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2024/8/20)
渋谷区立鉢山中学校でこども海氷ワークショップを開催しました(2024/7/12)
国立極地研究所でこども海氷ワークショップを開催しました(2024/5/11)
2023年の北極海の最小海氷面積を記録しました(2023/9/16)
ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2023/7/4)
世田谷区立教育総合センターでこども海氷ワークショップを開催しました(2023/4/15)
北海道立オホーツク流氷科学センターでこども海氷ワークショップを開催しました(2023/3/19)
ノートルダム女学院中学高等学校でこども海氷ワークショップを開催しました(2023/1/26)

2022年の北極海の最小海氷面積を記録しました(2022/9/16)
ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2022/6/30)
第2回こども海氷ワークショップを開催しました(2022/03/05)
第2回こども海氷ワークショップを開催します(2022/01/31)
第1回こども海氷ワークショップを開催しました(2021/11/27)
第1回こども海氷ワークショップを開催します(2021/10/19)

ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2024/8/20)

2024年5月と7月に実施したワークショップの参加者は、北極海の海氷面積が一年で最も小さくなる9月の海氷面積を予測しました。講師の木村 詞明氏は、それらを「ArCS II Kids」の予想としてまとめ、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) に提出しました。ArCS II Kidsの予想は、2024年6月27日発行の報告書 2024年7月26日発行の報告書 にそれぞれ掲載されました。

北極海の海氷面積が最小になるのは、毎年9月の中頃です。国立極地研究所の北極域データアーカイブシステム(ADS) では、北極海の海氷面積の変化を準リアルタイムで調べることができます。この夏、北極海の海氷がどのように変化していくのか、ぜひ注目してください。

北極海の海氷は、年間を通じて変化する

 

2023年の北極海の最小海氷面積を記録しました(2023/9/16)

2023年9月16日に、2023年の北極海の海氷面積が最小(413.6万平方キロメートル)を記録しました。 講師の木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)による解説を掲載します。


昨年(2022年)と一昨年(2021年)の最小海氷面積は近年としてはやや大きめでしたが、今年はそれよりも小さい面積になりました(図1)。これはアラスカ側のボーフォート海やシベリア東部の東シベリア海の海氷がとけて、久しぶりに北極海の太平洋側の海氷が広い範囲でなくなったからです(図2)。その一方で、シベリア側のラプテフ海には多くの海氷が残り、そのため、北極海全体での最小面積も2020年ほどは小さくなりませんでした。9月の平均海氷面積の変化のグラフを見てみると、前年からの変化が少なかった次の年は50万平方キロメートルくらい面積が減少するというパターンが過去に何度かあったことがわかります。今年もそれと同じパターンで、昨年、一昨年より50万平方キロメートルほど小さくなっています。なぜこのような変化をするのか(偶然なのか、理由があるのか)、考えてみると面白そうです(わたしにもわかりません)。


 

図1 北極海の9月の平均海氷面積の変化
2023年9月の北極海の平均海氷面積は428万平方キロメートルでした。

 

図2 2023年9月の北極海の海氷分布(9月1日から30日までの平均)

 

ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2023/7/4)

2023年1月~4月に実施したワークショップの参加者81人は、北極海の海氷面積が一年で最も小さくなる9月の平均海氷面積を予測しました。講師の木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)は、それらを「ArCS II Kids」の予想としてまとめ、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) に提出しました。

2023年6月23日に発行されたSea Ice Outlook報告書(2023年6月版) には、ArCS II Kidsの予想も掲載されました 。今年は世界中から38件の応募があり、そのほとんどが昨年より減ることを予測しています。ArCS II Kidsも昨年(490万㎢)より少ない451万㎢を予測していて、これは38件による予測の平均値(454万㎢)に近い値です。

北極海の海氷面積が最小になるのは、毎年9月の中頃です。国立極地研究所の北極域データアーカイブシステム(ADS) では、北極海の海氷面積の変化を準リアルタイムで調べることができます。この夏、北極海の海氷がどのように変化していくのか、ぜひ注目してください。

2023年(赤線)の海氷面積の変化(ADSからのデータ取得日:2023年7月4日)

 

2022年の北極海の最小海氷面積を記録しました(2022/9/16)

2022年9月16日に2022年の北極海の海氷面積が最小になり、452万㎢を記録しました。講師の木村 詞明氏(東京大学 大気海洋研究所)による解説を掲載します。


北極海の夏の海氷域は、最近数十年の間にどんどん小さくなっていました。しかし、2012年にそれまでの最小を記録してからは、目立った減少が見られなくなっています。最近では、2020年にかなり小さい面積になりましたが、2021年はそこまで大きくは減りませんでした。これは、生まれてから3年以上経った古い(おそらく厚い)海氷がアラスカ側に広がっていて、それが解けずに残ったからです。2022年の夏は多くの人が2021年より海氷面積が小さくなることを予想したものの、最小海氷面積は2021年とほぼ同じになりました。2022年の海氷があまり減らなかったのには主にふたつの理由があります。ひとつは前年と同じ古い氷がカナダ側で解けずに残ったから、もうひとつはロシアの東側の東シベリア海に海氷が多く残ったからです。東シベリア海の海氷がこれほど残ることは、ほとんど誰も予想できませんでした。北極の海氷面積が何によって決まるのか、まだまだ私たちの知らないことがたくさんあるようです。2023年以降の北極海の海氷面積の変化からも目が離せません。

詳細はこちら
国立極地研究所の2022年度北極海氷中期予報総評 | 北極海氷情報室 (nipr.ac.jp)


2022年の北極海の最小海氷面積は452万㎢でした

 

最小海氷面積を記録した2022年9月16日の海氷分布図

 

ワークショップ参加者の海氷面積予想が、Sea Ice Outlook報告書に掲載されました(2022/6/30)

2021年11月と2022年3月のこどもワークショップ参加者が予測した2022年の海氷最小面積が、「ArCS II Kids」の予想として、Sea Ice Outlook報告書(2022年6月版) に掲載されました。

講師の木村 詞明さんは、6月中旬に参加者22人の予想をまとめて、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSea Ice Prediction Network(SPIN) に送りました。今年は世界中から37件の報告がありました。「ArCS II Kids」が予想した2022年の最小海氷面積の平均値は約352万㎢で、37件の報告の中で2番目に小さい値でした。

北極海の海氷面積が最小になるのは、毎年9月の中頃です。国立極地研究所の北極域データアーカイブシステム(ADS) では、北極海の海氷面積の変化を準リアルタイムで調べることができます。この夏、北極海の海氷がどのように変化していくのか、ぜひ注目してください。

北極海の海氷は、年間を通じて変化する

 

第2回こども海氷ワークショップを開催しました (2022/03/05)

こども海氷ワークショップの第2回を、3月5日(土)にオンラインで開催し、8組のご家族に参加いただきました。

参加者は協力して過去20年分の北極海の海氷面積の変化を調べ、その結果を基にして来年の海氷面積を予測しました。

その値は、第1回の参加者の予測と合わせて、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSPIN2 が発表する「Sea Ice Outlook報告書 」に掲載される予定です。このウェブサイトでも経過をご報告していきます。


第2回こども海氷ワークショップを開催します (2022/01/31)

このワークショップでは北極海の海氷に注目し、研究者と一緒に、北極では今何が起きているのか、未来はどうなるのかを探っていきます。
ワークショップの前半では、参加者同士で協力して、北極海の海氷面積の変化を調べます。後半では、来年の北極海の海氷面積がどう変化するかを予測します。その予測は、北極海の海氷予測の国際的研究プロジェクトSPIN2 が発表する「Sea Ice Outlook報告書 」に掲載される予定です。研究者からは、今年ノーベル物理学賞を受賞した「地球の未来を探る研究(モデル研究)」についての紹介もあります。北極や地球の未来に興味のある皆さん、ぜひ家族でご参加ください!

講師

木村 詞明(きむら・のりあき)
東京大学 大気海洋研究所


暖かい瀬戸内海のそばで生まれ育ちました。それなのに、大学で寒い海の研究をはじめ、それから25年間ずっと海氷のことを考えています。小さな虫から宇宙までいろんな自然が大好きです。

開催概要

日時 2022年3月5日(土)14:00~16:00
開催方法 オンライン(Zoomミーティング)
主な対象 小学4~6年生とその保護者 ※子供と保護者が協力してワークを行います
定員 10組(子と保護者のペア)
参加費 無料
参加方法 下記ウェブサイトからの事前申し込み制。先着順。
参加登録フォーム (受付を終了いたしました)
主催 北極域研究加速プロジェクト (ArCS II)
協力 飯干 新 氏(広島県教育委員会)、北極域データアーカイブシステム(ADS)、北極海氷情報室

特記事項

  • オンラインワークショップの際には、操作性の面などから、PCやタブレットからの参加を推奨します。
  • 通信環境が不安定、ご自身で設定してオンラインイベントに参加することに不安を感じる方など、懸念事項がある方は応募時にその旨をお知らせください。個別に相談させていただきます。
  • プログラム内でインタラクションツール「 Slido 」を使用します。QRコードをスキャンしますので、Zoomに接続される端末以外に、スマートフォンまたはタブレットをご準備ください。
  • ワークショップで使用する教材は、登録の住所まで事前に送付させていただきます。

お問い合わせ

国立極地研究所 北極観測センター
E-mail:
TEL:042-512-0922


第1回こども海氷ワークショップを開催しました (2021/11/27)

こども海氷ワークショップの第1回を、11月27日(土)にオンラインで開催し、11組の親子にご参加いただきました。 北極についてクイズで知識を整理してから、北極海に広がる海氷について学びました。

  

海氷面積は例年、9月に一番小さくなることを、講師の木村先生が説明してくれました。
このあと参加者は分担して、過去20年の海氷の最小面積を計算で求めました。みんなとってもがんばって挑戦してくれました!

  

ワークショップの終わり、木村先生のお話しの一コマ。
科学に取り組む人の優しく深い言葉が、とても印象的でした。
このあとの質問コーナーでも、参加者からの質問にたくさん答えてくれました。

第1回こども海氷ワークショップを開催します (2021/10/19)

参加申込人数が定員に達しましたので、申込み受付を終了とさせていただきます。(2021/11/8)