ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

ArCS平成28年度第1回プロジェクト全体会合 開催報告

ArCS平成28年度第1回プロジェクト全体会合を、2016年6月23日(木)海洋開発研究機構横浜研究所 三好記念講堂にて開催し、研究者をはじめとする約80名が参加しました。

プロジェクト参加者が一堂に会する場としては昨年11月のキックオフ全体会合以来2回目となった今回は、各実施メニューの成果や実施計画の発表に加え、国際共同研究推進メニューのテーマ7「北極の人間と社会」と他のテーマとの連携について3つのセッションを実施しました。

セッション1「経済開発」(座長:榎本浩之SPD・国立極地研究所)では、大塚夏彦氏(北日本港湾コンサルタント(株)(当時))および田畑伸一郎氏(テーマ7PI・北海道大学)による話題提供に続き、北極航路利用の現状や開発による環境影響の評価について意見が交わされました。

セッション2「環境と人間」(座長:末吉哲雄CDN・国立極地研究所)では、高倉浩樹氏(東北大学)による話題提供の後、研究のタイムスケールや現地住民への情報提供について意見交換がありました。

セッション3「北極ガバナンス」(座長:河野健SPD・海洋研究開発機構)では、柴田明穂氏(神戸大学)による話題提供に引き続き、政策動向の把握や政策決定への関与方法について議論されました。

テーマ7による人文・社会科学系研究と他のテーマによる自然科学系研究との連携は、ArCSプロジェクトの特徴の一つであり、今回の全体会合で研究の方向性や互いに必要な情報を共有したことにより、今後の連携がより活発に進むことが期待されます。

ArCS事務局

セッション中の議論の様子