ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

平成29年度プロジェクト全体会合

平成29年度プロジェクト全体会合をJAMSTEC横浜研究所 三好記念講堂ならびにホワイエにて開催し、ArCS関係者など約90名が参加しました。

今回の全体会合は2017年5月30日(火)と31日(水)の2日間にわたって開催され、1日目には、各実施メニューのPIが前年度の活動・成果の発表と今年度の実施計画の説明を行いました。 

2日目には、中堅・若手研究者を中心とした口頭発表セッションとポスターセッション、ならびにプロジェクトとして特に注力するポイントや懸案等に関して議論・意見交換することを目的としたフォーカスセッションが行われました。

口頭発表セッションでは、「国際共同研究の推進」メニューに係る8つの研究テーマから1件ずつ計8件の発表、ポスターセッションでは、8つの研究テーマに加え、「国際連携拠点の整備」、「AC等北極関連会合への専門家の派遣」、「若手派遣研究者派遣による人材育成及び国際連携」各メニューから、それぞれ1~2件、計17件の発表があり、最新の研究内容をプロジェクト全体で共有する場となりました。

フォーカスセッションでは、2つのセッションが行われ、セッション1「北極域におけるデータ共有とArCSにおける現状と今後の在り方」(座長・齊藤誠一SPD・北海道大学)では、データを扱うときにもっとも重要なのはFAIR(findable, accessible, interoperable, reusable)である、ADS(北極域データアーカイブシステム)が国際的に発展していくためには研究者のデータ登録への協力が不可欠である、などの意見が挙がりました。セッション2「ArCSにおける国際連携拠点の現状と今後の展望」(座長・菊地隆SPD代理・海洋研究開発機構)では、国際的なプレゼンスという観点からは日本の研究者がこれらの拠点で活躍していることをArCSの活動として紹介することが望ましい、などの意見がありました。

平成30年度の全体会合は来年初夏に開催予定です。

ArCS事務局


フォーカスセッションの様子


ポスターセッションの様子