ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

ArCSの国際共同研究の成果が本になりました(テーマ7︓英語書籍のご案内)

テーマ7の下で実施してきた国際共同研究の成果が英語書籍になりましたので、ご紹介します。

神戸大学大学院国際協力研究科・極域協力研究センター(PCRC)の柴田明穂教授・センター長が、PCRCの若手外国人研究者と共編にて、北極国際法に関する英文論文集を発刊しました。この書籍は、ArCSテーマ7の下で実施されたPCRC第3回国際シンポジウム「北極法秩序形成における非北極国/アクターの役割」(2017年12月、於神戸大学)の成果に基づくものであり、ラウトレッジ社の新シリーズRoutledge Research in Polar Lawの栄えある第1巻となります。

この書籍は、生成しつつある北極国際法秩序に、日本や中国、EUなどの非北極圏アクターがいかに関与できるかを考察する最先端の学術書であると同時に、政策的・実践的な示唆に富む内容となっています。井出敬二・外務省前北極担当大使による、我が国の北極政策がいかに北極の法秩序形成に貢献する形で実施されているかの考察、森下丈二・東京海洋大学教授による、中央北極海公海漁業協定の交渉経緯に関する分析、柴田明穂教授による、北極科学協力協定がいかに非北極国とその科学者の利害関係をも考慮して作成されたかの分析が含まれています。ArCSの下で実施されてきた我が国の北極法政策研究の到達点を世界に示す内容になっています。本書の目次等は下記からご覧下さい。

書籍情報(英語リンク)
https://www.routledge.com/Emerging-Legal-Orders-in-the-Arctic-The-Role-of-Non-Arctic-Actors/Shibata-Zou-Sellheim-Scopelliti/p/book/9781138618510

ArCS事務局