ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

第3回若手研究者海外派遣報告会

2019年4月22日(月)、JAMSTEC横浜研究所において第3回若手研究者海外派遣報告会が行われました。

本報告会では、2018年度のArCSによる若手研究者海外派遣事業によって派遣された中・長期派遣者(是沢(東北大)、徳弘(北海道大)、西澤(横浜国大)、石田(新潟大))、大学院生短期派遣者(繁山(総研大)、坂本(東京大)、幡谷(神戸大))が派遣成果の報告、学会への参加となった実務者短期派遣者(藤田(日本郵船)、杉山(三菱電機)、安部(函館国際水産・海洋都市推進機構)、深谷(商船三井)、夫津木(パスコ)、山崎(ESRIジャパン))がパネルディスカッションという形でそれぞれ発表を行いました。

中・長期派遣者、短期派遣者は10分という発表時間の中で、専門的な研究内容から海外滞在の体験談まで発表を行いました。実務者短期派遣者によるパネルディスカッションでは、我が国の北極域との商業的な関わりについて、学会参加で得た知見も交えて様々な話題を提供していただきました。

日本は自国に北極域を有しておらず、北極との関わりあいについてイメージしづらいところがあります。しかし、今回の報告会では研究者、実務者による多岐にわたる発表により、研究面、産業面ともに北極圏との強いかかわりを実感することができました。派遣先だけ見てもヨーロッパ、北米、ロシアなどと多様で、世界中のつながりを感じることができると思います。

個人的にも、普段の学会などではなかなか耳にする機会の少ない様々な発表を聞くことができ、大いに刺激を頂きました。特に今回の中・長期、短期派遣者は大学院生が多かったということもあり、会合の後にも集まりを持ち研究生活から私生活までの悩みや楽しみを共有することができました。これら、今回の派遣事業を通して得られた貴重な経験を、これからの研究・実務活動に活かしていきたいと思います。

最後になりましたが、この若手研究者派遣プログラムおよびこの成果発表会の開催にあたってたくさんの方々のお力を頂きました。深く御礼申し上げます。

*個々の詳細はArCS通信の実施メニュー「若手研究者海外派遣」をご覧下さい。

西澤 啓太(横浜国立大学)

成果発表会の様子