ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

グリーンランド天然資源研究所でのセミナー発表

2019年1225日にグリーンランドのヌークを訪れ、グリーンランドサイエンスウィーク(125日)のパブリックアウトリーチデーで発表を行うとともに、グリーンランド天然資源研究所(Greenland Institute of Natural ResourcesGINRを訪問しました。GINRArCS国際連携拠点として、グリーンランドにおける日本の観測・研究支援を行っています。そのGINRに設置されているグリーンランド気候研究センターは、グリーンランドの海洋生態系と人間社会に対する気候変動の影響を評価する点で、私たちの研究グループと似た戦略目標を持っています。同センターとの今後の研究連携を目指し、私たちがグリーンランドで行っている観測活動や研究成果を紹介するセミナー発表を行いました。

【セミナー発表のプログラム】

  1. カナック地域における日本の北極研究プロジェクト(杉山慎, 北海道大学)
  2. グリーンランド北西部におけるフィヨルドの包括的観測(漢那直也, 北海道大学)
  3. グリーンランド北西部におけるカナック氷河の融解水流出と洪水 -観測と数値モデル-(近藤研, 北海道大学)
  4. 2016~17年の大雨で起きたシオラパルクの地すべり調査(山崎新太郎, 京都大学)

私たちがカナック村の人々と協力して行う観測や、村で開催するワークショップなどの取り組みは、参加者の注目を集めました。私たちの研究グループは、これまでグリーンランドで研究を展開してきました。今後グリーンランドでさらなる研究を推進するために、グリーンランド内の研究機関(GINR、グリーンランド大学、グリーンランド調査所(ASIAQ)など)との連携が不可欠です。GINRへの訪問をきっかけに、グリーンランドと日本の研究者間のさらなる連携が期待されます。

漢那 直也(北海道大学/テーマ2実施担当者


GINRグリーンランド気候研究センターでの集合写真


GINRに展示されていたイッカクの模型


クリスマスを迎えるヌークの街