ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

企画展・移動展「融ける大地―温暖化するシベリア・中央ヤクーチア」

昨年2月から11月にかけて、中央ヤクーチア(サハ共和国)の環境と民族文化、地球温暖化の影響について紹介する企画展「融ける大地温暖化するシベリア・中央ヤクーチア」を開催しました。この展示は、ArCSテーマ7(東北大グループ)の研究成果を中心に、東北大学東北アジア研究センター、北海道立北方民族博物館の協力で製作し、同博物館で開催された企画展を出発点としています。その後、展示の趣旨に賛同していただいた博物館のご協力により、移動展として巡回することになりました。

北方民族博物館と斜里町立知床博物館の展示では、北方民族博物館の所蔵品約30点が出展され、サハの民族文化が強調されたものとなりました。北大総合博物館ではパネル展示が中心でしたが、北海道の中心都市・札幌に立地し、観光客も多数訪れる同館とあって、短期間にもかかわらず多くの観覧者を集めることができました。

一方、研究成果を調査地に還元したいという主催者の希望に沿い、ロシア連邦サハ共和国での展示準備も並行して進められました。ロシア側の協力者の力も借りながら、テキストをロシア語とサハ語に訳したり、日本で印刷したパネルをポスター化してサハに持ち込むなど、一つずつ課題をクリアしていきました。最終的には、サハ共和国の中心都市ヤクーツク、そして調査を行った村で移動展を開催することができ、現地の共同研究者や調査協力者にも喜んでいただくことができました。

中田篤・北海道立北方民族博物館(テーマ7研究協力者)


ヤクーツクでの移動展開会式