ArCSテーマ7「北極の人間と社会:持続的発展の可能性」でこれまでに行ってきた活動を総括するシンポジウムが、2月14日(金)に東京大学駒場キャンパス教養学部ホールで開かれました。
プロジェクトのメンバーだけでなく、政府関係者や実業界の関係者を含め、56名の参加者を集めて行われました。第1部では、大塚夏彦(北海道大学北極域研究センター)、高倉浩樹(東北大学東北アジア研究センター)、柴田明穂(神戸大学極域協力研究センター)の3名が代表でArCSテーマ7の具体的な活動内容とその成果を発表しました。第2部は、前もって用意された政策決定者向けの報告書(案)をもとにしながら、ArCS構成メンバー7名に内閣府と産業界から有識者3名を交えて、パネルディスカッションの形式で行われました。
産官学の代表が顔を合わせて意見を交換する場となった会場では、パネリストに対して様々な角度から積極的な意見と質問が飛び交うとともに、立場の違いによる意見の相違が明確に現れました。
『これからの日本の北極政策の展望』と題した報告書は、シンポジウムでの議論を受けて修正され、2月28日に4機関による共同プレスリリースが行われた後、ArCSウェブサイト(刊行物のページ)でも公開されています。
後藤 正憲・北海道大学(テーマ7実施担当者)