ArCS若手研究者海外派遣事業平成29年度募集について
平成29年度の募集は終了いたしました。
派遣者一覧
中・長期派遣
短期派遣
募集要項
短期派遣支援の新設について
新設の背景
近年、世界的に北極に関する分野の広範囲化が進んでおり、自然科学のみならず人文社会学研究者や産業・行政関連のステークホルダーも積極的な関心を寄せています。そういった状況においては、分野横断的な知識を有する研究者・実務者を育成し、国際会議等の場において俯瞰的な視野から意見を発することが求められます。また、そのような人材を育成する上で、様々な領域の研究者や実務者が集い、若手研究者が多様な分野の最新動向を把握するためのより強固な北極研究ネットワークが求められています。
新設の趣旨
こうした背景や、本事業にこれまでに寄せられた要望に対応すべく、現在実施している2週間~1年間の中・長期渡航支援に加え、2週間以内の渡航を対象とする短期派遣支援を新設します。
短期派遣支援では、対象者を大学院生や企業・官公庁等の実務者とし、北極関連の国際会議や研修コース等への参加を通して、今後の自身の北極研究推進の基盤となる知識・技術の修得や、人的ネットワークの構築といった取り組みを支援します。これによって、様々な領域からの北極研究への参入を促進し、我が国の将来の北極研究の裾野を広げることを目指します。また、フォローアップによって既存の研究者コミュニティとの接続を促し、より強固な北極研究エコシステムの発展を図ります。
中・長期派遣と短期派遣の相違点比較表
中・長期派遣 | 短期派遣 | |
---|---|---|
渡航期間 | 2週間~1年間 | 2週間以内 |
対象となる取り組み | ①国際会議・コース参加と研究機関等訪問の組み合わせ ②フィールド調査やデータ解析 ③新たな国際共同研究体制の立ち上げや比較研究 ※会議・コース参加のみは不可 |
知識・技術修得を目的とした国際会議・コース参加 |
対象者 | 40歳未満かつ、日本国籍もしくは日本の永住権を持ち、以下のいずれかの身分を持つ者 ①修士課程以上の大学院生 ②大学・研究機関等の研究者 ③企業・官公庁等の実務者 |
40歳未満かつ、日本国籍もしくは日本の永住権を持ち、以下のいずれかの身分を持つ者 ①修士課程以上の大学院生 ②企業・官公庁等の実務者 ※大学・研究機関等の研究者は申請不可 |
提出書類 | ①申請書 ②学位取得証明書または大学院在籍証明書 ③受入内諾書 ④受入研究者の略歴、業績概要等 ⑤研究計画のロードマップ ⑥予算計画書 |
①申請書 ②大学院在籍証明書(大学院生のみ) ③スケジュール・予算計画書 ④会議・コース等の概要資料 ⑤発表要旨(会議参加の大学院生のみ) |
審査基準 | ①研究計画の論理性、科学的意義・社会的意義 ②研究計画の実現可能性および研究計画と派遣内容との整合性 ③事前準備・コンタクトの状況・コミュニケーション能力 ④これまでの業績 ⑤総合評点 |
①ArCSの事業目的との適合性 ②渡航計画の効率性および有効性 ③コミュニケーション能力 ④今後の研究の展望、将来性(大学院生) 事業・業務との関連性、見込まれる効果(実務者) ⑤総合評点 |
フォローアップ | 成果発表会の発表内容や形式を中心的に企画する | 成果発表会の企画内容に応じて、発表資料提供やパネルディスカッション参加などに協力する |