
今年3月の冬期総合訓練、6月の隊員決定・夏期総合訓練を経て、7月1日から国立極地研究所を中心に各種訓練・物資調達などの準備をしてきた第52次南極地域観測隊(山内恭(やまのうちたかし)観測隊長以下、越冬隊30名、夏隊33名、同行者28名)のうち、隊員4名と同行者1名は、11月11日、観測船「しらせ」ですでに出発していますが、観測隊本隊56名および同行者17名は、24日に成田国際空港からオーストラリアに向けて出発します。その後同国のフリーマントル港で観測船「しらせ」に乗船して、12月中旬に昭和基地に到着する予定です。その他、隊員3名・同行者10名は、12月20日にオーストラリア・フリーマントルから、東京海洋大学の練習船「海鷹丸」で南極に向かいます。
第52次南極地域観測隊は、長期的に継続する定常観測、モニタリング観測からなる基本観測に加え、昭和基地に新たに設置する大型大気レーダー(PANSY)を用いた観測をはじめとした重点研究観測「南極域から探る地球温暖化」等を実施します。南大洋では「しらせ」による氷海内の往復および専用観測船「海鷹丸」による船上観測を、内陸ではドームふじ基地への調査旅行を、いずれも重点研究観測の一部として実施します。さらに公募された公開利用研究についても、併せて行います。
52次隊のこれまでの訓練など準備の様子、南極までの航海の様子、昭和基地の様子は、これまでと同様、昭和基地入り後に「昭和基地NOW」でご紹介します。
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