石沢賢二(極地設営室・室長)
2005年から4か年計画でスタートした昭和基地クリーンアップ計画の一環として、アンテナ島に長らく残置されていた小型雪上車19台を46と47次隊が撤去した。これらは49次隊までに順次日本に持ち帰り、廃棄物として処理する予定である。48次隊では7台をすでに「しらせ」に積み込んだ。
作業の概要を以下に示す。
- 46次越冬隊:小型雪上車19台すべてを引きだし、東オングル島に移動。
- 47次夏隊:散乱したタイヤ等の部品をアンテナ島内で集積。
- 47次夏隊:19台のうち6台を持ち帰る。
- 47次越冬隊:集積した部品を廃棄物保管庫等に移動。
- 48次夏隊:7台を「しらせ」積み込み、持ち帰る予定。
- 49次夏隊:残りの6台を持ち帰り、19台すべての持ち帰りを完了予定。
今後、「しらせ」の最終航海となる49次隊までに、昭和基地の残置廃棄物はすべて持ち帰る予定である。また、発生した廃棄物は毎年すべて持ち帰り、基地には残さない方針である。
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