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 岩船地域における「講演と映画の会」を中心とした事業は、国立極地研究所、岩船地域広域事務組合及び岩船地域広域事務組合教育委員会の主催で、「岩船広域教育情報センター」にて開催されました。岩船広域教育情報センターは、図書館、プラネタリウム、理科教育センターなどのある複合施設です。
 2月1日から3月3日まで、南極一般図書の展示と貸し出しが行われました。図書館の入口には、観測船「しらせ」の模型と南極のディスプレーが人目を引くように展示されました。普段は利用頻度の少ない南極関係の本も、展示期間中はビデオショップの人気ソフトのように「貸出中」のプレートが並びました。期間中の図書館の入場者は、2割増しの1日平均820人となりました。
 「未知なる大地 南極」展のメインは、南極隕石の解説と展示で、2月20日から3月3日まで行いました。このコーナーでは、南極観測や「しらせ」のビデオがプラズマディスプレーで絶えまなく、資料映像として流されました。

 3月1日には、村上地区理科教育センターで岩船地域の学校教員、新潟県内の理科教育センター所員など理科系の教育関係者と一般人を対象に、小島秀康教授(国立極地研究所)が「南極隕石と宇宙」と題して講演を行いました。定員40人を大幅に上回る参加があり、専門的な質議応答が繰り広げられました。

 
新潟日報 2002年2月21日(木)

壮大な宇宙身近に体感

「南極展」でいん石展示
村上

 南極で発見されたいん石を展示した「未知なる大地 南極展」が二十日、村上市の岩船広域教育情報センターで始まった。展示されているのは南極地域観測隊が現地で採取したもので、その中の月と火星から来たいん石は、県内での公開は初めて。
 展示された八種類のいん石のうち、月や火星に小天体が衝突して飛ばされてきたいん石は、どちらも世界で十数個しかないといわれている。
 太陽と同じ、約四十六億年前に誕生したいん石もあり、南極と宇宙の壮大さを感じることができる。村上市の四十歳代の男性は「世界にいくつもないものが村上で見られるのは、これが最後かもしれないですね」と、ガラスケースの中のいん石に見入っていた。南極に関する本や南極観測船「しらせ」の模型も展示されている。三月三日まで。

(新潟日報社の転載承認済み)

 
村上新聞 2002年2月24日(日)

いん石がやってきた!!

未知なる大地南極展 県内初の展示会

 岩船広域教育情報センターで開かれている「未知なる大地南極展」では、県内初のいん石展示とあって、連日多くの見物者が訪れている。
 日本は、いん石保有が最も多く、約一万六千個を文部科学省の国立極地研究所が管理している。同展では、保有するいん石のうち、月起源いん石や火星起源いん石、小惑星「ベスタ」など八つを展示。
 直径三十センチほどのものから一センチほどのものまで形もさまざまで、ルーペを使い、細部まで観察することができる。
 中でも、一九八六年に南極裸氷帯で発見された月起源いん石は世界で十五しかないうちの一つで貴重なもの。
 また、南極関係図書や南極観測隊員の活動を示したビデオ、パネルの展示など、居ながらにして南極を感じることができる。
 神林村から訪れた二十代の女性は「時間と空間を越え、身近にいん石を見ることができてうれしい」と話していた。
 同展は来月三日まで。二十五、二十八日は閉館。

(村上新聞社の転載承認済み)

 
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