新潟日報 2002年2月21日(木)
壮大な宇宙身近に体感
「南極展」でいん石展示
村上
南極で発見されたいん石を展示した「未知なる大地 南極展」が二十日、村上市の岩船広域教育情報センターで始まった。展示されているのは南極地域観測隊が現地で採取したもので、その中の月と火星から来たいん石は、県内での公開は初めて。
展示された八種類のいん石のうち、月や火星に小天体が衝突して飛ばされてきたいん石は、どちらも世界で十数個しかないといわれている。
太陽と同じ、約四十六億年前に誕生したいん石もあり、南極と宇宙の壮大さを感じることができる。村上市の四十歳代の男性は「世界にいくつもないものが村上で見られるのは、これが最後かもしれないですね」と、ガラスケースの中のいん石に見入っていた。南極に関する本や南極観測船「しらせ」の模型も展示されている。三月三日まで。
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