3月5日から3月10日までの6日間にわたり、長野県松本市安曇の乗鞍高原において、第49次南極地域観測隊員候補者を対象とした、冬期総合訓練を実施しました。
この訓練は、南極に関する知識と情報を隊員候補者に伝えることと、南極での行動と安全に関する理解を深めることを目的として行われました。
訓練は、緊急時に役立つサバイバル技術の基本に関する講習及び雪中行動を主体として行われ、伊村第49次観測隊長をはじめ、牛尾副隊長、小山内副隊長、隊員候補者、講師並びに国立極地研究所関係者ら64名が参加しました。
訓練初日には、南極地域観測統合推進本部事務局の二瓶極域研究振興係長から、第49次隊への期待と参加者への激励の言葉をいただきました。野外訓練は、コンパスを使ってのルート工作訓練、ビバーク訓練(簡易テントによる緊急露営)、負傷者の搬送訓練及びロープワーク訓練などを行いました。野外での観測活動が主となる隊員候補者等11名は、乗鞍岳中腹まで登り、より厳しい環境で、ビバーク訓練等を行いました。
また、地学調査に参加する候補者を対象として、調査で使用するスノーモービルの訓練を行いました。天候にも恵まれ、全日程を無事終了することができ、実りある訓練となりました。
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