信州民報 1999年7月8日掲載
「南極観測の講演・映画会」「真田町中学生が観賞」
30日、真田町文化会館では、文部省国立極地研究所による南極観測の講演・映画会が開かれ、箱山好猷町長ほか、地元中学生、一般の600人が話に耳を傾けた。
同会は町内にある文部省体育研究所に南極へ行く隊員たちが合宿に来ている事が縁で実現した。
会場には本物の南極の氷や、オーロラの写真も展示。第39次越冬隊長であった渋谷和雄さん=国立極地研究所教授=が南極の自然と観測隊の活動をスライドを使って説明した。
地球環境の観測といった大きな役割を任っている南極観測についてだけではなく、観測期間中の生活維持についても話が及んだ。
隊員は約40人おり、研究者以外にも、それを支える医師、建築士、消防士、調理師など多様なメンバーが観測を支えているとし「いろいろな職種の人がいないと成り立たない。ここにいる人の中からも、自分の専門を持って是非南極観測に参加してもらいた い」と述べた。
このほかに、中学生が電話で南極観測隊と話し「オーロラは見た事がありますか」など質問をした。
また観測の経過を追った映画の上映も行われた。
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