北海道新聞 1999年9月3日(朝刊)
「モシモシ、そちら南極ではオーロラ見えますか?」
小中学生が基地に電話
【釧路】第40次南極観測隊長の白石和行国立極地研教授の講演会「白い大陸からのメッセージ」が2日、釧路市民文化会館で開かれた。釧路市内の小中学生が南極の昭和基地と電話で対話し、集まった約千人が氷の大陸のロマンに聞き入った。釧路港開港百年記念事業の一環として開催した。同隊長は過去8回、観測隊に参加し、3月に帰国したばかり。会場では、まず釧路光陽小6年の西川晋太郎君ら3人が昭和基地に電話。「家族との連絡はどうするの」「オーロラは見えますか」との質問に、宮岡宏第40次越冬隊長らが「最近は電子メールも使える」「昨夜も素晴らしいオーロラが見えた」などと答えた。 白石教授は、南極のスライド写真を示しながら「真夏は釧路の冬よりは暖かい」など極地での生活や研究内容を説明した。3日は南極観測船「しらせ」が釧路港に寄港し一般公開される。
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