宇部時報 2001年9月25日
「しらせ」もフィーバー
一般公開に1万1千人
講演や南極昭和基地と交信も
宇部港に寄港していた南極観測船「しらせ」の船内が22日、23日の2日間、一般公開された。国内唯一の砕氷艦を見ようと、約1万1千人が来場。乗船まで2、30分待ちの長い列ができた。23日には文化会館で、前越冬隊長による講演や南極昭和基地との電話交信が行われ、約350人が神秘的な南極の自然や観測隊員の生活を学んだ。
(中略)
文化会館で開かれたのは「白い大陸からのメッセージ」をテーマとした講演と映画の会。開会式では藤田忠夫市長と文部科学省研究開発局の大塚洋一郎海洋地球課長が「地球環境にやさしい社会を」「南極を知ることは地球を知ること」などとあいさつ。昭和基地との電話交信では、吉村聡美さん(新川小6年)、吉松知美さん(同)、平山翔君(小野中1年)の質問に対し、第42次越冬隊の本吉洋一隊長が「氷点下で、吐く息も真っ白なほど寒いが、基地内は暖房が利いているのでTシャツ1枚。外出時には無線機や方位磁石、サングラスが欠かせない」などと話した。この後、第41次越冬隊長で国立極地研究所助教授の渡辺研太郎さんが、「南極の自然と観測隊」と題して話した。
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