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北極研究の重要拠点のひとつであるニーオルスン基地に常駐する、極地研スタッフからのメッセージをご紹介します。
2020.11.4
一緒にニーオルスンへ来た研究者はツェッペリン山頂の観測所でエアロゾルの観測をしています。機器の保守を行うため、毎日のようにケーブルカーで観測所へ向かっていました。さて、今回の北極ニーオルスンNOWの投稿はこれで終わりです。ご覧くださった皆さんありがとうございました!
2020.11.3
地面の下にいる生物は呼吸をして二酸化炭素を放出していますが、冬に土の中の二酸化炭素濃度がどのように変化しているのかはわかっていません。そのため、土の中に埋めたセンサーで二酸化炭素濃度を一年中モニタリングしています。
2020.11.1
目的地に到着し、川の底にある観測機器を確認しようと思ったら、僅かに目印の棒が見えただけで、本体は氷の下でした。近くに置いた電源部分から本体のデータを回収後、日が暮れる前に急いで帰ります。
2020.10.30
ニーオルスンでは日本の様々な研究を展開しています。COVID-19の影響で現地へ来られない研究者の測定機器の保守の代行も重要な任務です。体感気温マイナス15度のなか、素手で観測機器の修理をします。
2020.10.29
野外調査をしていると、夏は動物を目にすることがたまにありますが、この時期になるとめっきり少なくなります。ただし、ホッキョクグマの目撃情報は続いているため、野外へ行く際には注意が必要です。遠くに動物の姿が、拡大してみると・・・。
2020.10.28
旧ラベン基地屋上の観測用デッキに設置していた、植物の光合成に必要な光環境を測定するセンサーを取り外します。周囲に遮蔽物が無いため絶好の観測場所でしたが、基地の移転に伴い他の設置場所を探します。
2020.10.24
野外にはホッキョクグマがいるため、必ずライフルを携行する必要があります。
安全講習では、ホッキョクグマの生態や遭遇時の対処法を学習し、射撃訓練をします。写真は射撃訓練の様子です。現地講師が、遠く離れた標的を確認しています。
2020.10.21
太陽の方角にカメラを向けました。太陽は地平線よりも上にありますが、山があるため見ることが出来ません。北極ではこれから極夜の季節に入ります。次に太陽を見ることが出来るのは来年の3月頃でしょう。
2020.10.20
ニーオルスンの研究拠点に到着しました。手洗いの励行や人との間に距離を保つことなどの諸注意ののち、チェックインします。食堂の椅子はいつもの半分に減らされており、正面に向き合わない配置となっています。
2020.10.14
ノルウェーに入国するため、ノルウェーと日本の関係者に大変お世話になりました。そのおかげで10分程度の審査で入国できました。オスロ空港近くのホテルに移動し、10日間隔離生活を送ります。ホテルの従業員との接触を避けるため、食事は部屋の前に置かれます。
2020.10.13
コロナ禍により、ニーオルスン基地は3月下旬以降誰も使用していませんが、屋内や屋外に設置している機器は観測を続けています。メンテナンスをしないと観測が途切れるだけで無く、機器が故障する恐れがあります。観測を維持するため、ニーオルスンへ向けて出発します!
2020.10.12
北極ニーオルスンNOWを再開します!今回はニーオルスン基地に滞在するの極地研研究者よりメッセージが届く予定です。日本はすっかり秋めいてきましたが10月の北極はどんな様子でしょうか?北極ファンの皆様、乞うご期待!
2020.5.29
海外の滞在員による、雪と氷のサンプリングに同行した際の写真です。ニーオルスンでは各国の滞在員が、コロナ禍の現在も観測を続けています。番外編は今回で終了です。次回は現地よりメッセージをお届けするので再開をお楽しみに!
2020.5.24
ニーオルスンで撮影した雲のタイムラプス動画です。山頂付近で発生する雲の様子が分かります。ツェッペリン山の山頂にある標高474mの観測所も、しばしば雲に覆われ麓から見えなくなることがあります。
2020.5.16
ニーオルスンには、日本を含む各国の観測基地が建てられています。ライダーの光線が出ている建物は、ドイツとフランスの共同観測所です。日本の観測機器も設置されているため、基地常駐スタッフが良く訪問する観測所の一つです。
2020.5.15
降雪の質感は、気温等により日々変わります。湿った雪と強風が重なると、村内のあらゆる建物に雪が付着し、アムンセン像も化粧をしたかのように変わります。降雪後は雪のサンプリングが行われ、採取した雪は分析のため日本へ送られます。
2020.5.11
ニーオルスンでは一日のうちに晴れたり、吹雪になったりと目まぐるしい天気の日が多く、徒歩で観測地へ行く際は天候のチェックが欠かせません。空の色も天候により刻々と変わり、撮影日は地吹雪の中、紫色の空が短い間だけ見られました。
2020.5.7
ニーオルスンで撮影したオーロラのタイムラプス動画です。カメラのシャッター時間が長いため、肉眼で見るより明るくオーロラが写っています。極夜が終わる前日には、村内の灯りを消して、星とオーロラを見るイベントも開かれました。
2020.5.1
ニーオルスン村内からは「Three Crowns」と呼ばれる王冠に似た山々が見えます。山の麓から海にかけては氷河が流れ、天気の良い日は青色に見えます。ニーオルスンでは研究者による氷河の観測もおこなわれています。
2020.3.24
ニーオルスンでの滞在を終え、帰国の途に就きました。復路の飛行機からは、往路では極夜のため見えなかった景色を見下ろすことができました。2カ月間投稿を見て頂いた皆様、ありがとうございました!
2020.3.23
ニーオルスンの村内では様々な動物の足跡が雪上に残っています。トナカイや犬とは形が違う足跡の正体は、普段あまり姿を見せないホッキョクギツネでした。スバールバル諸島では、ホッキョクギツネの生態研究もおこなわれています。
2020.3.18
先月からニーオルスンでは、日本の研究者により雲の構造を調べる観測がおこなわれています。気球に雲粒の大きさや数を測定する機械を取り付けて飛ばすことにより、雲の中を直接的に観測することができます。
2020.3.17
月光により大気中の塵を観測する装置をグルベバデットと呼ばれる観測所へ設置しました。この観測所はツェッペリン山の麓に位置し、日本を含む各国の観測機器が多く設置されています。今回はツェッペリン山に差し掛かる月を麓から撮影してみました。
2020.3.14
ニーオルスンの港へ立ち寄ると、一面が海氷で埋め尽くされていました。この海氷は風に押されて移動したり、新たに海が凍って増えたり天候によって変化します。一方、海氷が無い場所では、海から湯気のような霧が立上る現象が見られました。
2020.3.8
2月にニーオルスンで撮影したオーロラの画像です。写真ではオーロラの色が濃く見えますが、肉眼では緑を帯びた乳白色に見えます。日増しに昼の時間が長くなり、4月には陽の沈まない白夜が訪れます。オーロラの見られる日も残りわずかとなりました。
2020.3.7
極夜は終わりましたが、太陽は高くまで昇らず観測所のあるツェッペリン山の影に隠れています。一方、海を挟んだ北側の山は陽に照らされ赤く染まっています。日没が近くなると、地平線にはピンク色のビーナスベルトと呼ばれる地球の影が見え始めます。
2020.3.1
ホッキョクグマ3頭が基地付近に現れました。立去った後、現場へ行くと爪跡のある大きな足跡が残されていました。観測地には徒歩で向かうことも多く注意が必要です。ニーオルスン観測村内では犬を飼っており、ホッキョクグマの発見に役立っています。
2020.2.28
強い吹雪で、車が雪で覆われてしまいました。基地では移動にディーゼル車を使っていますが、排気ガスは大気や雪の観測に影響を与えることがあります。観測区域の手前には、電気自動車のみ通行可と書かれた看板があり通行が制限されています。
2020.2.21
日本の観測機器を確認するため、ツェッペリン山観測所へ行きました。大気観測の機器や配管が並ぶ屋外デッキに出ると、ニーオルスン一帯を一望できます。左中央で光っているのは基地、紺色の部分は結氷していない海です。
2020.2.18
最近は基地内でトナカイをよく見かけます。ニーオルスンがあるスバールバル諸島ではトナカイの頭数調査も行われているようです。極夜も2月18日には終わり、お昼には辺りを見渡せるくらいに明るくなりました。
2020.2.15
ニーオルスンには、世界最北端と言われている博物館があります。この基地が北極探検の拠点となっていた時代や炭鉱であった頃の歴史が展示されています。展示品の中には、オーロラ撮影に使用していた昔の観測用カメラがありました。
2020.2.10
月夜の日はニーオルスンの山々や雲が照らされ、闇夜と違った風景が見られます。撮影日は、雲間から星やオーロラも見えダイナミックな光景が広がりました。今月は月明かりを使って大気中の塵を観測するため、各国から研究者や技術者が集まります。
2020.2.6
先週のニーオルスン基地は、よく雪が降りました。各国の基地では研究のため、雪のサンプリングや降雪量の観測が実施されています。マクロレンズで雪を撮影すると、樹枝状の結晶が多く見られました。
2020.1.30
探検家ロアール・アムンセンの胸像前で、星を撮影してみました。約2時間分の写真をつなげると、星の軌跡が描けます。緯度が高いニーオルスンでは、天頂が頭上付近にあり、地平線近くの星は横に動いて見えます。
2020.1.28
ニーオルスン基地では時折、天候が悪化し風速10m/秒以上の強風に見舞われることがあります。降雪後に風が強まったので、基地全体が地吹雪に覆われました。建物間の移動も一苦労です。
2019.12.20
約1カ月半のニーオルスン滞在も今日で終わりです。これからニーオルスンを出発し日本へ帰国します。太陽は昇りませんが、天気は星、時々オーロラです!投稿を見て頂いた皆様、ありがとうございました!
2019.12.16
先週、ニーオルスンから観測ロケットが発射されました!ロケットから放出されたガスによって発光する雲を解析するため、日本からも研究者が観測に参加しました。雲が光り消えていく様子は、まさに宇宙花火です!
※映像は早送りしています。
2019.12.13
ニーオルスンでは連日、クリスマスのイベントが行われています。観測や仕事が終わると皆集まり、ニットを編んだり、クッキーを焼いてクリスマスの準備を進めています。様々な国の方と話しながら、楽しい時間が過ごせるのも国際観測基地ならではです。
2019.12.9
ニーオルスンでは、温室効果ガスや酸素等の大気中の濃度変動を把握するため、大気サンプリングや連続観測が行われています。観測は移転前の日本の基地建物内で継続しており、建物入口には「新鰻入江観測基地(ニーオルスン観測基地)」のプレートが残っています。
2019.12.2
12月に入り、ニーオルスンでもクリスマスの準備が始まりました!休日にはツリーの点灯式がおこなわれ、寒い中皆でホットワインを飲みました。食堂にはトナカイの人形が置かれ、角にはプレゼントのお菓子がかけられています。
2019.11.28
陽が昇らない極夜の北極ですが、雲がなく良い天気の日は朝から晩まで星とオーロラが良く見えます。空に向かって走る緑色の光線は、ライダーという雲や空気中の塵を観測する機器から出ています。
(2020.4.21 投稿内容を一部修正しました。)
2019.11.18
北極にはホッキョクグマ(シロクマ)が生息しています。動物園で見ると可愛らしいですが、ここニーオルスンでは危険生物にあたり、道路にはシロクマ注意の看板が立てられています。食堂前に置かれたシロクマの剥製を見ると、かなり迫力があります。
2019.11.15
ニーオルスンでは様々な観測がおこなわれており、設置している観測機器のメンテナンスは、基地常駐スタッフの大事な仕事です。今週は、太陽光の雪面での反射を測定する機械や、エアロゾル(空気中の塵)を採集する装置のレクチャーを受けました。
2019.11.14
北極ニーオルスンNOWのメッセージを送ってくれるニーオルスン基地常駐スタッフは、大気や海洋のモニタリング観測を専門にし、釣りと波乗りが趣味の元南極越冬隊員です。皆さん、どうぞよろしくお願いします!
2019.11.11
ニーオルスンの日本基地は、今年4月に国際観測村の中心部にある新しい基地建物に移転しました。外はマイナス14度ですが、屋内は20度と暖かく快適に過ごせます。屋外の写真は11月8日の昼の1時に撮影しました。極夜に入り陽が昇らないため、辺りは薄闇に包まれています。
2019.11.8
ロングイヤービンから小型飛行機に乗り、ようやくニーオルスン基地に到着しました!フライトは通算して約17時間という長旅でした。現地の気温はマイナス5℃。あたり一面、雪と氷の世界です。これから約1カ月半、この基地に滞在します。
2019.11.6
ニーオルスンはノルウェー本土と北極点の間に位置する、スバールバル諸島スピッツベルゲン島(北緯78度)にあります。極地研は1991年に恒久的な観測拠点として、ここに基地を開設しました。オスロ等を経由し、ロングイヤービンからチャーター機で向かいます。
2019.11.5
北極研究の重要な拠点のひとつ、ニーオルスン基地に常駐する極地研スタッフが、現地の情報を今週から12月下旬にかけてご紹介します。どうぞお楽しみに!
ニーオルスンはノルウェー本土と北極点との間に位置するスバールバル諸島スピッツベルゲン島にあり、北緯78度55分、東経11度56分に位置します。
研究・観測活動
極地の過去から「地球システム」のメカニズムに迫る 〜第四紀の極地環境・大気組成変動の高精度・高時間分解能復元〜
太陽風エネルギーの磁気圏流入に対する電離圏応答の南北極域共役性の研究
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 北極観測センター
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 (交通アクセス) / E-mail:aerc-kikaku@nipr.ac.jp
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