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ニーオルスン基地を利用する国立極地研究所の研究者等からのメッセージをご紹介します。
2022.11.30
約6ヵ月の滞在が終わり、これから帰国します。今回は技術スタッフ1名で滞在する期間が長かったのですが、世界各国の方に支えてもらい無事に観測業務を終えることができました。改めてニーオルスンが国境を越えた国際観測村であることを実感しています。皆様、本当にありがとうございました!
2022.11.27
ニーオルスンで撮影した動画をまとめました。夏編と冬編に分かれています。動画から季節による風景や動植物の変化に気付いてもらえればと思います。
2022.11.26
気温がプラスとなり、雨が続いています。2019年(左)と2022年(右)の11月21日に撮影した写真を合成してみました。撮影日の日平均気温は2019年が-6.9℃、2022年は0.6℃。11月の滞在は3回目ですが、例年より暖かく感じます。2022年の撮影日は雨や雪が降っており、村の灯りに照らされた空が赤みがかって見えました。
2022.11.21
気温が3℃程度まで上昇し、雪が雨に変わりました。一時的に雪が融けたものの、再び気温が零下まで下がったのでクマの雨垂れに氷柱が出来ています。冬季の雨は、濡れたドアが凍結して開かなくなったり、屋外の観測装置に氷が付いたりと厄介です。
2022.11.20
13時頃の村内の写真です。太陽が昇らないので朝焼けとも夕焼けとも言えませんが、太陽高度が高い時間帯には空が赤く染まります。何もないようですが、ニーオルスンの風景は毎日変化します。
2022.11.14
大気観測所でのサンプリングを続けています。屋上に設置された装置からサンプルを回収するため、観測室とデッキを行き来します。極夜で暗いため、屋外作業ではヘッドライトが一日中必須です。
2022.11.13
車の運転中にフロントガラスが凍ったので思わず停車しました。原因は雨氷と呼ばれる0℃以下でも凍っていない雨が降り、雨滴がガラスに付いた瞬間に凍ったようです。枯れた植物にも雨氷が付着し、月明かりで宝石のように輝いていました。
2022.11.9
極夜ですが、月の出ている日は村内が明るく照らされます。中央にあるアパートのような建物は、運用が終わった昔の石炭火力発電所です。現在は燃油を使用した発電機によって、村内へ電気が供給されています。
2022.11.8
ニーオルスンが国際観測拠点になる前は、石炭の採掘が盛んにおこなわれていました。現在は、いくつかの事故を経て炭鉱は閉鎖されています。事故が発生した11月5日には、モニュメントの前で慰霊祭がおこなわれました。
2022.11.7
雲のタイムラプス動画です。ニーオルスンでは日本人研究者を含め、雲を研究している方が多くいます。映像最初の右側に写っている建物に現地管理会社のオフィスと食堂が入っています。
2022.11.4
ニーオルスンでは、自転車やソリの利用が推奨されいます。夏はカーゴを付けた自転車が良く見られましたが、最近は雪が積もったので荷台のついたソリが活躍しています。このソリは片足で蹴って進みます。
2022.11.3
ニーオルスン観測調整会議(NySMAC)がオランダで開催され、 傍聴者としてニーオルスンからオンラインで参加しました。日本の研究報告では、来年3月に開催される国際北極研究シンポジウム(ISAR-7)の紹介もありました。
2022.11.2
観測装置の確認のため、ツェッペリン山の麓にある大気観測所へ向かいました。観測中の大気を汚染しないよう、観測所から離れた場所に車を停めた後は、ライフルを担いで観測所まで歩きます。大気のサンプリングも無事に終了しました。
2022.10.30
雪の降る日が増えてきました。気温や空気中の水蒸気量によって雪質は変わりますが、ニーオルスンでは乾いたサラサラとした雪が多い印象です。ホッキョクギツネの足跡や植物の周りに見られるこぶ状の雪も、強風が吹くと飛ばされて無くなります。
2022.10.21
普段、村内で生活していると気付きませんが、遠くからニーオルスンを見ると改めて小さな村だと思います。冬に入り滞在する研究者の人数も次第に減ってきました。研究者が不在になっても、各国の観測所では駐在員が観測を継続しています。
2022.10.21
ホッキョクグマの出没対応について、ノルウェー極地研の方と話す機会がありました。氷河が後退している影響のせいか、クマの移動ルートが変わり、村内に出没するクマが増えているとのことです。氷河を眺めながら、北極の環境変化が生き物に与える影響を考えてしまいました。
2022.10.11
約1年ぶりにオーロラを見ました。カメラの感度を上げて撮影すると、肉眼では見えなかった赤や紫色の光も写りました。レーザー光も放たれました。
来週から零下まで気温が下がる予報のため、凍結していない水たまりにオーロラが写る光景はこれで最後かもしれません。
2022.10.10
久しぶりに雲のない快晴となりました。今夜はオーロラが見られるかもしれません。晴れた日の夜には、ドイツとフランスの共同観測所から大気観測に用いる緑色のレーザー光が天頂に放たれます。
2022.10.9
日本の観測所にはクリーンベンチと呼ばれる装置があります。この装置の作業スペースには清浄な空気が吹き込んでおり、エアロゾル(空気中の塵)を採取するフィルターを交換する際に使用しています。
2022.10.4
研究者から依頼を受け、植物の成長に必要な光を測定する機械を観測所の屋根に取付けました。太陽光が建物の影で遮られない高い場所を選ぶのに苦労しましたが、現地の管理会社の手伝いもあり無事に設置が完了しました。
2022.10.2
休日に海外機関が調査している観測地点へ見学に行きました。氷河の縁には多くの観測機器が設置されていましたが、強風で機器の一部が曲がっており、極地の厳しい環境で観測を続ける難しさを感じました。
2022.10.1
8月と9月にそれぞれ撮影したトナカイです。耳に付けた調査用のタグ以外に変化がわかるでしょうか?
9月に撮影したトナカイの角は、毛の生えた皮が剥がれて白くなっています。冬支度として雪道でも道路幅が分かるよう道脇にポールが立てられましたが、角の皮をはがすトナカイに頻繁に倒されているそうです。
2022.9.27
ニーオルスンにあるインド国立南極海洋研究センター(NCAOR)の研究施設です。玄関ではガネーシャがお出迎えしてくれます。今月は4人の研究者が滞在し、海洋観測や分析を精力的におこなっていました。
2022.9.20
ニーオルスンでは天候の安定しない日が多いため、研究者は野外活動の実施判断に悩まされます。この日は雪の予報でしたが、風の弱い日だったので野外へ向かいました。雪の降る中でも、研究者は観測機器の回収作業を続けます。
コケツンドラと呼ばれるこの観測場所は、夏には緑色のコケが広がっていましたが、秋に入り赤みがかった色に変わっています。コケが色褪せたせいか、石に付着したオレンジ色の地衣類がひときわ目立って見えました。
先日、紹介した構造土には雪が積もり、幾何学模様がはっきり見えます。
2022.9.10
観測機器を回収するため、野外活動に同行しました。歩いていると、幾何学状の地形が広がっていることに気付きます。これは、永久凍土が凍ったり、溶けたりすることによって作られる、構造土と呼ばれる地形の模様です。ニーオルスンでは、場所によって多角形(ポリゴン)や円形、縞状の模様が見られます。
2022.9.9
極地研の研究者と北極域研究加速プロジェクト(ArCSII)の若手人材海外派遣支援を受けた大学院生がニーオルスンに到着しました。陸上生態系の研究のため、さっそく野外での観測が始まりました。
2022.9.4
約1ヵ月ぶりにニーオルスンへ貨物船が到着しました。航空便で日本へ運べない観測機材は、この船に載せます。現地で採取した空気のサンプルも無事に出荷できました。生鮮食品も運ばれて、久しぶりに野菜や果物が食堂に並びました。
2022.9.4
白夜が終わる日の0時頃に撮影した写真です。ニーオルスンにも、ようやく陽の沈む夜が来ました。北極では昼と夜のある期間は短く、これから一日約20分ずつ夜の時間が増えていき10月下旬には極夜に入ります。
2022.9.3
先月まで毛玉のようだったキョクアジサシのヒナも、今では成長して村内を飛び回っています。バードサンクチュアリの鳥も巣立って行き、野鳥の研究グループも現地調査を終えてニーオルスンを去っていきました。
ニーオルスンはノルウェー本土と北極点との間に位置するスバールバル諸島スピッツベルゲン島にあり、北緯78度55分、東経11度56分に位置します。
研究・観測活動
極地の過去から「地球システム」のメカニズムに迫る 〜第四紀の極地環境・大気組成変動の高精度・高時間分解能復元〜
太陽風エネルギーの磁気圏流入に対する電離圏応答の南北極域共役性の研究
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 北極観測センター
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3 (交通アクセス) / E-mail:aerc-kikaku@nipr.ac.jp
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