国立極地研究所の基本ロゴマークは、立川移転を機としてリデザインが検討され、平成21年3月に決定しました。この基本ロゴマークは、これまで使用されてきたマークをベースに、より汎用性を増し、現代にマッチしたスタイルにリデザインしたものです。
国立極地研究所は、南極大陸と北極圏に観測基地を擁し、極域での観測を基盤に総合研究を進めています。大学共同利用機関として、全国の研究者に南極・北極における観測の基盤を提供するとともに、共同研究課題の公募や、試資料・情報提供を実施するなど極域科学の推進に取り組んでいます。
日本の南極地域観測計画を企画立案・実施。2022年度の第64次南極地域観測からは、第Ⅹ期6か年計画として「過去と現在の南極から探る将来の地球環境システム」を主要なテーマに研究観測を実施しています。また、南極地域にある観測基地施設の維持管理、運営を行うほか、南極地域観測隊の編成準備、各種訓練、観測事業に必要な物資の調達、搬入計画の作成や観測で得られた試資料の収集、保管などを行っています。
スバールバル、スカンジナビア北部、グリーンランド、アイスランド、ロシア、カナダ、アラスカ等に研究観測拠点を設置し、大気、雪氷、陸域生態、超高層大気、オーロラ等の国際共同観測を実施しています。2015年度から我が国のナショナルプロジェクトである北極域研究推進プロジェクト(ArCS)を、引き続き2020年度からは、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の代表機関として国内外の研究機関と連携して北極研究を推進しています。
大学院教育では、総合研究大学院大学先端学術院極域科学コースとして5年一貫制博士課程および博士後期課程による学生を受け入れ、幅広い視野を持った国際的で独創性豊かな研究者の養成を図っています。