チリ国立研究開発庁長官が国立極地研究所を訪問

2025年11月10日

チリ国立研究開発庁のアレハンドラ・ピサロ長官が、2025年11月7日に国立極地研究所を訪問しました。

野木所長から研究所の活動や日本の南極、北極での観測研究の紹介を受けた後、伊村副所長から日本の南極地域観測に関する説明が行われました。ピサロ長官からはチリの近年の研究開発の取組み等について紹介があり、その後、今後の研究協力に関わる更なる可能性等に関して意見交換を行いました。続いて、ピサロ長官は極地研の広報展示施設である南極・北極科学館を訪れました。

チリは南米の南に位置する南極半島地域に4つの通年基地と複数の夏基地を運用するとともに、同地域で活動する各国の移動・輸送のゲートウェイ都市である南米大陸最南端のプンタ・アレナスを有し、南極半島地域での観測・設営両面において国際的に貢献しています。

日本の研究チームが同地域で調査研究する際には、極地研を通じてチリ南極研究所に支援を依頼するなど、良好な関係が築かれており、今後も一層の研究交流が期待されます。

(左から)橋田南極観測センタ―副センター長、駐日チリ共和国大使館アルベルティ公使参事官、ケルネル科学技術顧問、野木所長、ピサロ長官、伊村副所長

南極・北極科学館の展示について説明を受けるピサロ長官(左から3人目)