ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

「みらい」の安全な航海に必要な海氷情報/気象・波浪・飛沫観測③(「みらい」北極航海2016:テーマ1)

「みらい」は遂に北極海へと到達し、バロー沖を航海中です。
今年はバロー付近で海氷に遭遇しました。

耐氷船である「みらい」は、薄い氷に耐える船体構造をしていますが、砕氷船のように海氷を割って進むことができないので、海氷は避けなくてはなりません。

つまり「みらい」が安全な航海を行うためには、海氷情報が非常に重要です。
そこで活躍するのが、ADSから毎日提供される海氷や気象の情報です。

毎日行われるミーティングで海氷状況を確認し、船の航路や観測点を決定します。
ADSの情報のおかげで、今日も我々は安全な航海や観測を実施できます。

 佐藤和敏・国立極地研究所(テーマ1実施担当者)

「みらい」前方に現れた海氷

バロー沖の海氷

海氷の上で休んでいる海鳥

船内ミーティング

ADSが提供する海氷や気象の情報。中央の小さな緑色の点が船の現在位置

※本年度の「みらい」北極航海はArCSの一部として実施されています。航海の情報は「みらい北極航海ブログ」でもご覧いただけます。