ArCS 北極域研究推進プロジェクト

ArCS通信

波浪ブイの投入/気象・波浪・飛沫観測④(「みらい」北極航海2016:テーマ1)

北極海へ到達して約2週間が経過しました。
気温は既に氷点下になっています。

これまで様々な大気や海洋の観測が北極海で実施されてきました。
9月8日には北極海の波の高さを観測する波浪ブイを投入しました。

海氷は波の運動を抑制する役割を持っています。
近年の海氷が減少することで北極海の波が高くなると指摘されています。
高い波は船の進行を妨げることから、波の高さは北極海航路を利用する船にとって非常に重要な情報です。
約10日で北極海を離脱しますが、投入されたブイは北極海で波を観測し続けます。

佐藤和敏・国立極地研究所(テーマ1実施担当者)

波浪ブイ投入前

投入された波浪ブイ

投入前の波浪ブイ(写真手前)と投入された波浪ブイ(写真奥)

※本年度の「みらい」北極航海はArCSの一部として実施されています。航海の情報は「みらい北極航海ブログ」でもご覧いただけます。